可燃[語句情報] » 可燃

「可燃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

可燃の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
ちかろう》というもっとも悪い目的に用いられ、のちには火薬またはその他なにか高度の可燃物の貯蔵所として使用されていたものであった。巨大な鉄製の扉も同じように銅張り....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
散させ、それに火を点じました。御承知のとおり、腐敗瓦斯には沼気のような熱の稀薄な可燃性のものが多量にあるのですから、その燐光が、月光で穴の縁に作られている陰影を....
オンチ」より 著者:夢野久作
鳥打帽、菜葉服姿の中野学士が凝然と突立って見下している。地の下から噴き出す何かの可燃性|瓦斯が、火の海の中央を噴破って、プクリプクリと眩しい泡を立てている、その....
文学の曇天」より 著者:豊島与志雄
。自由主義の発生地は、社会のインテリ層である。インテリ層は、最も早く火を引き易い可燃層である。持続的な実行力は弱いが、一時的な爆発力は強い。フランスの大革命も、....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
圧や蒸気の弾力性――それは自然の賜物ではないか? 金属を軟かにしまた熔解する際の可燃焼物の有つ諸結果や、染色及び醗酵の過程における大気の分解力の有つ諸結果につい....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ので、時は一八一二年二月二十九日、三月十四日、四月八日および十日で、題目は塩素、可燃性および金属、というのであった。これも叮嚀に筆記を取って。 そうこうしてい....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
ていたのであるから炭車の尻には複雑な気流が起り、いままで地面に沈積していた微細な可燃性の炭塵は、当然烈しく捲き立てられていたのであった。全くそれはふとしたことで....
私本太平記」より 著者:吉川英治
みても感じられる。 世相は、けわしい。人心はカサカサだ。あらゆる事態が、世間を可燃性なものにすべく努めている。火ツケ役の出現を待っているような相である。 「こ....