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可能性
「可能性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
可能性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
《かしゃく》よりも葉子には堪《た》えがたい事だ。たとい倉地が前の態度に出てくれる
可能性が九十九あって、あとの態度を採りそうな
可能性が一つしかないとしても、葉子に....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
頑固《がんこ》なのを嗤う間にも、私たちの愛はお前たちを暖め、慰め、励まし、人生の
可能性をお前たちの心に味覚させずにおかないと私は思っている。だからこの書き物を私....
「想片」より 著者:有島武郎
私は後者を選ばねばならないものだ。なぜというなら、私は自分が属するところの階級の
可能性を信ずることができないからである。私は自己の階級に対してみずから挽歌《ばん....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
分の引込思案を捨ててかかろう。許されるかぎりに於て大胆になろう。 私が知り得る
可能性を存分に申し出して見よう。唯この貧しい言葉の中から暗示が姿を隠してしまわな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
究/生命の消失に及ぼす温度の影響に関する新研究/原始生成説と萌芽汎在説との融和の
可能性/無限の概念に関する哲学上並びに科学上の原理の比較/観念の自然淘汰 訳者付....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
った。第二次欧州大戦では戦車の進歩と空軍の大発達が攻撃威力を増加して、敵線突破の
可能性を増加し、第一次欧州大戦当時に比し、決戦戦争の方向に傾きつつある。 戦国....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
かっていると想像されるが、さてここで用心しなければならぬことは、説明ということの
可能性には限界があり、しかもその限界がかなり低いということと、我々の説明技術の貧....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
明日になればそれももうどうなるかわからない。今ならば我方に多少の好条件を確保する
可能性がある。外交の手腕によってはボルネオくらいは残し得るかもしれない。しかし今....
「金属人間」より 著者:海野十三
の中に、特にここでごひろうしておきたいのは「細胞内における分子配列と、生命誕生の
可能性、ならびにその新確率論《しんかくりつろん》による算定《さんてい》について」....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
しても、一笑の価値さえ認めていなかった。そもそも「文童」なる者は、将来秀才となる
可能性があるもので、趙太爺や錢太爺が居民の尊敬を受けているのは、お金がある事の外....
「カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
になるのである。 なぜならば一つのカットの撮り方は無数にあるわけで、その多くの
可能性の中から一つを選ぶことが芸術家に与えられた自由なのである。したがつて必然性....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
レビと結びついたとき初めて十分なる普及力を獲得するのであつて、現在はまだ半分しか
可能性を発揮していないものと考えられる。 (『アサヒグラフ』昭和十五年五月二十九日号。原題「映画の普遍性とは」)....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
できごとのように思われてならない。それは我々を悲しませるよりもさきに人間の生命の
可能性の限界を、身に突きさして示すようである。 私が初めて山中に会つたのは、た....
「米」より 著者:犬田卯
は出来なかった。実際、すでに七人もの子を産んで、今度で八人目、これからさきもその
可能性は長かった。いったい、これでどうなるというのであろう。妻の肉体的負担もさる....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
兵器であったならば、今日の思想信仰の状態でも世界の文明国と云われる国でさえ内乱の
可能性は相当に多いのであるが、今日の武器に対しては軍隊が参加しない内乱は既に不可....