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「可逆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

可逆の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
れば、それから時間がこれらの函数として与えられうるのである。またおもしろい事には可逆的週期運動の場合にはかくして得られる「時」は単義的に決定されない。しかして実....
「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
囲内での進歩である。 吾人の直感する「時」の観念に随伴して来る重大な要素は「不可逆」ということである。この要点は時を空間化するために往々閑却されるものである。....
「池」より 著者:寺田寅彦
って特異なものである。それが一夜の火事でだいぶんに変わった。こういう変化は無論不可逆的変化である。これからさきどんなに美しく変わるかしれないが、大正十二年以前に....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
不思議があるであろうか。そして今は形態的決定の場合であったから、この依存関係が不可逆的でなければならなかった（第一の点を見よ）。社会的存在は論理のこの連帯性の故....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
Ａへの発展と独立ではないので、凡ての過程（運動・変化・発展・等々）はその意味で「可逆的」だというのである。そしてＡ→ＢとＢ→Ａの双方を含む全体が必要になって来て....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
間の量化・空間化なるものの内情なのである＊。 ＊ 自然科学に於て空間化されない（可逆的ではない）従って純粋な時間概念は寧ろエントロピーである。エントロピーの増加....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
に・世界法則的に・一般的に・事物を決定する。この関係は相互関係でありながらなお不可逆的である。終局に於て存在（物質）が意識を決定すると云われたのはこの意味である....
「地震雑感」より 著者:寺田寅彦
のである。そして実際多くの場合に均質な完全弾性体に簡単なる境界条件を与えた場合の可逆的な変化について考察を下すに過ぎないのである。物理学上の方則には誤りはないは....
「絵画の不安」より 著者:中井正一
意味を発展せしめる。また映画に見るごとく、動きの再現と、スローモーション、時間的可逆性重複性などの自由性は、見る世界の構成モンタージュに新しき転回をもたらす。 ....
「寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
うして逆に押し戻しても埋らなくて、皺《しわ》になって盛り上るでしょう。こういう不可逆的《イルレバーシブル》な現象は、摩擦《まさつ》が主な役割を演じている場合に限....