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「台中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

台中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の枯葉」より 著者:太宰治
り登場。 すこし離れて、その影の如く、妻節子、うなだれてつき従う。 (野中)(舞台中央まで来て、疲れ果てたる者の如く、かたわらの漁師に倒れるように寄りかかり)あ....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
の盛装の上に大きな鹿の皮を被った合爾合《カルカ》姫が、そっと一人忍び出て来る。舞台中央に立ち停まり、ひそかにふところから懐剣を取り出して引き抜き、じっと見入る。....
二重心臓」より 著者:夢野久作
主轟九蔵氏急死に就き勝手ながら整理のため向う一箇月間休場いたします」の立看板を舞台中央の幕前に出した時には、無礼にも拍手した奴が居た。 「ああ。もうこの芝居も、....
秋風記」より 著者:太宰治
怒っているね。ゆうべ、かえるなんて乱暴なこと言ったの、あれ、芝居だよ。僕、――舞台中毒かも知れない。一日にいちど、何か、こう、きざに気取ってみなければ、気がすま....
ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
中央からの婦人使節スワーボダに率いられて、チュダコフ一隊はその飛行機に向って、舞台中央に組み立てられたヤグラを一段一段と高くよじのぼってゆく。くっついて社会主義....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
来賓はすべての階級を網羅《もうら》し、その視線の悉《ことごと》くそそがれている舞台中央には、劇場主川上音二郎が立って、我国新派劇の沿革から、欧米諸国の劇史を論じ....
親子一体の教育法」より 著者:宮本百合子
其で教則本をあげた。そしたら先生がピアノを買った方がいいだろうというすすめで、一台中古を見つけてくれた。或る晩、九つの私は父につれられて本郷の切通しだったか坂の....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
う世界の声、眼がまぢかに伝えられるのが、一区切りすると、近松門左衛門作忠臣蔵の舞台中継、さもなければ講談などというものがあります。 それらの間に挾って、わたし....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
な場合を除いて、この傾向は、徒らに演劇を萎靡させることに役立つのみである。 舞台中心の演劇という表現は、まさに意味がないようだけれども、ここで言おうとするのは....
梟啼く」より 著者:杉田久女
島では毎日上陸して千人塚を見物し名物の西瓜を買って船へ帰ったりした。漸くの思いで台中港へ着き、河を遡って台南の税関へついた。そこで始めて日本人の税関長からあたた....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
卒去遊ばされ候。これより先き寛永十三年には、同じ香木の本末を分けて珍重なされ候仙台中納言殿さえ、少林城において御薨去なされ候。かの末木の香は「世の中の憂きを身に....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
いなどと囁き合っている。……文麻呂の背後には、正装した大納言大伴ノ御行。…… 舞台中央には、華麗な御所車が一台止っている。美麗な装飾をほどこした竹簾がかかってい....
興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
御逝去遊ばされ、これより先き寛永十三年には、同じ香木の本末を分けて珍重なされ候仙台中納言殿さえ、少林城において御逝去なされ候。かの末木の香は、「世の中の憂きを身....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
――(目こそ闇けれど)……どうとかして――(寄する波も聞ゆるは)……と言うと、舞台中ざあと音がしてね、庵へ波がしらが立つのが見えた……魔法を使ったようだよ。」お....
港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
た。 「そうです、もう十年あまり、むこうで商売をやってるのです」 「基隆ですか、台中ですか」 「台中です」 「そうですか、台湾は暢気で宜いのですなあ、私も台湾に....