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「台北〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

台北の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
いて、台所から抱えの取締り一切を委ねられていたが、もと台湾の巡査に片附いて、長く台北で暮らし、良人が死んでから二人の子供をつれて、郷里へ帰り、子供を育てるために....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
にしてちがってくれば、言語の指定するものもちがってくる。例えば函館は日本の北で、台北は日本の南である。けれども北海道の地図から言えば、函館はその南であり、台湾の....
市民の生活と科学」より 著者:宮本百合子
肉と苦笑とを誘って実感から遠いものとなるのはやむを得まい。台湾旅客機エンボイ機が台北の北方七星山麓で遭難して八名の乗客操縦者全滅したのは三月十二日ごろのことであ....
台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
温に至る間を、幾度も往復する。日によって変るし、一日のうちでも朝夕に変る。北方の台北に於てばかりでなく、南方の高雄に於てもそれが多い。この気温の不順不同は、所謂....
朱欒の花のさく頃」より 著者:杉田久女
南へ南へ渡って絶えず朱欒や蜜柑の香気に刺激されつつ成長した事も面白くおもわれる。台北の官舎では芭蕉や仏桑花、蘭など沢山植えてあったが、私のまっ先に思い出すのは父....
科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
ます。例えば青森で出すと上へ上って門司の上空で電気天井にぶっつかり今度は反射して台北へ下りてくるという風に、下りたところに受信機があれば聴える。この電気天井へ反....
梟啼く」より 著者:杉田久女
ろい死に様に一方ならず力落とししたのであった。 それから丸一年を嘉義に過し其後台北に来、東都に帰った後も尚お暫らく弟の遺骨はあの白布の包みのまま棚の上に安置し....
金狼」より 著者:久生十蘭
おりません」 警部は、すこしてれながら、 「ああ、……君は?」 「私は四日前に台北から上京いたしまして只今は麹町〈南平ホテル〉に泊っております。もとは青島《チ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
。それのかなわない腹癒に、商会に対する非常な妨害から蹉跌没落さ。ただ妻の容色を、台北の雪だ、「雪」だと称えられたのを思出にして落城さ。」 と、羽織を脱ぐと、縞....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
時は君も参ったようだったね。」 「ところで、何かい、T君は今どうしている。」 「台北へ行っている。中学の英語の先生さ。止むを得ない事情があってね。だが、すぐに帰....