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「台命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

台命の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
ので、止むなく引返した宗矩は、登営して将軍に謁し、至急上使を変えんことを乞うた。台命を論議する言であるというので、家光の不興は甚しい。一言も下さずに奥へ立った後....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
てに御隠居の直書になる依頼状を送ってよこした。それには、今般長州征伐の件で格別の台命をこうむり病中を押して上京することになった、その上で西国筋へ出陣にも及ばねば....
」より 著者:島崎藤村
足は他の遊びに行く方へ向いていた。電車で、ある停留場まで乗って、正太は更に車を二台命じた。車は大きな橋を渡って、また小さな橋を渡った。 風は無いが、冷える晩で....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、はたせるかな、盛高の暗示的なことばが、いつもに似ず、こう、ていねいだった。 「台命なるまま七十余日、お預り申しおいたが、これも何かの御縁でやあろう。……ついて....
私本太平記」より 著者:吉川英治
への切腹申し渡しかとさえ、いやな胸騒に慌てたのだった。 しかし、上使から高時の台命をきいてみると、やはり凶は凶であったが、自分の上に降りかかって来た凶ではなか....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ございまするか。なるほど、なるほど」 「にくまれ役だ、こいつはな。しかし高時公の台命なればぜひもない」 「いや、なかなか。さすがお目のつけ所は大きい。おそらくあ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
直った。そしてその高圧的な態度を、もっと露骨に。 「脇屋殿! 政所の徴税の令は、台命ですぞ。執権殿のおことばもおなじものだ! 台命にそむき召さるか」 「いや、そ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。(「新・平家」では景家) も一つ。 静が産んだ義経の子は、吾妻鏡だと“――台命ニ依ツテ由比ヶ浜ニ棄テシム”となっている。が私は、静の身柄一切を預けられた安....