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台屋
「台屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
台屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
年の生涯である。 老爺さんは、湯川というのも自分の本姓《ほんせい》ではない。仙
台屋敷に生れたから仙台様の藩士だろう。お留守居《るすい》役だともきいたが、廻米《....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
ていった。何か特別な用事が出来てるかも知れない、誰かが訪れて来るかも知れない、名
台屋の友人に借金を申込んでおいたその返事が来てるかも知れない……が何よりも、キミ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
した。大勢の男女が働いています。これは貸座敷ばかりへ食物を入れるので、ここらでは
台屋といいました。食物は足附きの大きな台に幾つでも並べて、被いなどはしないで、そ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
も笑名はその時は最早ただの軽焼屋ではなかった。将軍家大奥の台一式の御用を勤めるお
台屋の株を買って立派な旦那衆となっていた。天保の饑饉年にも、普通の平民は余分の米....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
て遅く廊下を通ると、こんな大きな顔が出たから、驚いて尻餅を搗きながら、能く見たら
台屋が大台を持って帰って往くのをお化と間違えたのですが、一切そういうものが見える....