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「台湾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

台湾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
ど、何んとやら悲しゅうてなもし。私もお知りのたんだ一人の息子を二十九年になもし、台湾で死なしてから、一人ぽっちになりましたけに、世話をしとる若い衆がどれも我が子....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ねえ。よく顔も見なかったのがこっちの越度で、人品骨柄を見たって知れる――その頃は台湾の属官だったが、今じゃ同一所の税関長、稲坂と云う法学士で、大鵬のような人物、....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、民族国家を完成しようとして、他民族を軽視する傾向を強めたことは否定できません。台湾、朝鮮、満州、支那に於て遺憾ながら他民族の心をつかみ得なかった最大原因は、こ....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
を遣っているんだわね。 その兄さんというのが、何とか云う、朝鮮にも、満洲とか、台湾にも出店のある、大な株式会社に、才子で勤めているんです。 その何ですとさ、....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
おりますのでございますよ。」 「誰の邸だね。」 「はい、沢井さんといって旦那様は台湾のお役人だそうで、始終あっちへお詰め遊ばす、お留守は奥様、お老人はございませ....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
で見て、それを注進したという、あの名高い、下岡蓮杖さんが、やはり寺内で函館戦争、台湾戦争の絵をかいて見せました。これは今でも九段の遊就館にあります。この他、浅草....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
たいへんな血であつたそうだ。 十二月の末になるといつしよに自炊していた香川君が台湾ヘ巡業の口ができ、私にもいつしよに行つてみないかという。プロダクションのほう....
式部小路」より 著者:泉鏡花
や。耳際から後へかけて、もじゃもじゃの毛はまだ黒いが、その年紀ごろから察するに、台湾云々というのでない。結髪時代の月代の世とともに次第に推移ったものであろう。 ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
大船を一艘」が口癖で、ただし時世だけに視野が狭い。……香港、新嘉坡といわないで、台湾、旅順へ積出すと言います……そこいらの胸算用――計画の覚だ、と思うから、見る....
西航日録」より 著者:井上円了
であろうか。) 十一月二十五日天明、呉淞抜錨。シナ大陸に沿って南進し、二十六日台湾海峡に入る。終日曇晴、風波やや高し。二十七日快晴、暑気にわかに加わる。一昨日....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
周遊し、御詔勅の聖旨にもとづき、修身道徳の大要を演述し、その開会の場所は、琉球、台湾、樺太、朝鮮、小笠原までを合わせ、八十七国、一千五百七十九市町村に達し申し候....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
因もあります。それは金門、馬祖島の問題であきらかになったように、中国の一部である台湾にはアメリカの軍事基地があり、そしてわが日本の本土と沖縄においてもアメリカの....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
一たび鈎を投ずるを惜むこと金の如く、投ずれば、必ず好結果を期待して誤らず。恰も、台湾|生蕃の、銃丸を惜むこと生命の如く、一丸空しく発せず、発せば必ず一人を殪すに....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
へ移したが、第二次大戦が始まる直前には内地に十二工場、海外でも満州、朝鮮、中国、台湾に二つの分工場、一つの出張所と五つの子会社を持っていた。戦争中には陸軍から“....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
家連合の時代を迎えた今日、民族問題は世界の大問題であり、日本民族も明治以来朝鮮、台湾、満州国に於て他民族との協同に於て殆んど例外なく失敗して来たった事を深く考え....