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台目
「台目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
台目の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
夏さる工学士とまた縁談のある四番の操子で、五ツ目の車が絹子と云う、三五の妙齢。六
台目にお妙が居た。 一所に東京へと云うのを……仔細あって……早瀬が留めて、清水....
「蠅男」より 著者:海野十三
、実に面白い。 帆村は続いて、他の一銭活動写真の方に移っていった。 帆村が何
台目かの一銭活動を覗きこんでいるときのことだった。すこし離れたところに於て、なに....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
を満足させた。 「のこった方は、すぐひきかえしでお送りします」 ひろ子らは、二
台目のトラックにのった。加古川の駅前は、船が通るほどの浸水だったと姫路にはつたわ....
「一九二九年一月――二月」より 著者:宮本百合子
めに去った。 そういう瞬間にもセマシコフの名に於ける病院の人工流産科の第七十五
台目の寝台に新しい患者が横りつつあるであろう。 そして 彼女の三日と三月との間....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
口《かとうぐち》をあけた。家臣たちは、眼白押しにならんで円座にかける。
三|畳
台目《じょうだいめ》のせまい部屋に、柿のへたのようなしなびた老人がひとり、きちん....
「初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
のも劇場の中をぶらぶらするのも大した相違はないと思って浜町行のバスを待受けた。何
台目かに来た浜町行に乗込んだら幸いに車内は三、四人くらいしか乗客はなくてこの頃の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
まして行った。次郎がつぎつぎに近づいて来る客車の窓を注意ぶかく見つめていると、五
台目の中ほどの窓から、あわてたように上半身を乗り出した人があった。それはまぎれも....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
、二重の効果をあげるためだったのにちがいない。 「だいこん」 フレッドさんが三
台目のジープから降りてあたしのそばへやってきた。今日はロンドンの霧がかかっていな....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
炭をザラザラとあけていった。みるみるそこには石炭の山が出来あがった。が、十二、三
台目の炭車が箱を反転さした時に、ここでとてつもないことが持上った。 大きな箱の....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
手拭で足はたくほどのことも気のつかぬ男とてなすことなく、草履脱いでのっそりと三畳
台目の茶室に入りこみ、鼻突き合わすまで上人に近づき坐りて黙々と一礼する態は、礼儀....