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「台船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

台船の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
じゃから、それも二、三本忘れずに用意しておいてくださいましよ」 舟遊山ならば屋台船にしそうなものであるが、どうしたことか伝馬船を雇って用意万端の整うのを待ちう....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たから、最初は女がそのほうになびいていっしょに雁鍋《がんなべ》もつつき、向島の屋台船で大いに涼しい密事《みそかごと》もなんべんとなく繰り返していたのに、年のいっ....
話の種」より 著者:寺田寅彦
招く事がある。これを防ぐためこの頃行われ始めた方法は、海岸ならばそこに繋留した灯台船の底に鳴鐘を附け、不断これを鳴らしている。船の方では船底に仕掛けた微音機でこ....
競漕」より 著者:久米正雄
は朝の十時ごろから初まった。ゆっくり寝て、ゆっくり朝飯を済まして艇のつないである台船のところへゆく。敵手の農科はもう出てしまっている。もう千住くらいまで溯って練....
肌色の月」より 著者:久生十蘭
、フサ藻だの……どうしてもいけなけれゃ、潜水夫を入れるしかありませんが、ここには台船なんというものもないので……」 この湖水では死体があがったためしはないと、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
なく、岩石と野草を見るのみ。風光すこぶる荒涼なり。海岸には人家絶えてなく、ただ灯台船(灯台をのせたる船)の水上に漂えるを見るのみ。この近海はなお熱帯圏内にあれば....