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台頭
「台頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
台頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
らも、底流として存在する別個の精神にロマンティシズムがある。更に最近に於て著しく
台頭して来たソシアリズムの精神は遠く明治初年に於ける仏蘭西学派にその最初の酵母を....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
うなもっと「精神的」な武士らしいものが公認となり、やがて一寸下等になっては相撲が
台頭し、それからいわゆるスポーツとして野球が絶対王権の玉座を占めるに至った。しか....
「科学論」より 著者:戸坂潤
義を知るようになったのは、何と云っても、だから近世であり、近世の自然科学的精神の
台頭と一緒なのである。その意味で初めて実験が近代自然科学の特色をなす。研究手段と....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
作に就いて、急速に大量の技術家を養成しなければならなかった時代には、封建的貴族や
台頭しつつあった商人階級に較べて遙かに数の多かった農民や又小商人・徒弟達の内から....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
て遊離性に対する地盤性となって現われる。 歴史的運動の必然性に於てあるものは、
台頭的契機矛盾ではないことを注意せよ――を含み、之に反して
台頭的契機はこの矛盾を....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
終ったのである。 ドイツ民族は、即ち又ドイツ国家は、過去数十年来あれ程目醒しく
台頭して来たにも拘らず、今日ではすでに、全く行きづまって了った。大戦後のドイツは....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
所謂ジャーナリズム――ブルジョア・ジャーナリズム――は、欧州商業ブルジョアジーの
台頭と共に今日の形態への萌芽を与えられた(近代新聞が始まると共に、初めからすでに....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
処が多いと思うが、処がこの唯物論者が主として、当時世界観の新しい観点になるまでに
台頭しつつあった実証的な自然科学――生理学乃至物理学――を一般理論の根柢としてい....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
日の所謂随筆はまだエッセイにまで行っていない。だが之は一面、或いはエッセイ様式の
台頭の先ぶれと見なされるのではないかと思う。恐らく、小説の持って回ったフィクショ....
「辞典」より 著者:戸坂潤
るが、中でも彼とレーニンとの関係は最も宿命的であったように見える。後輩レーニンの
台頭と共に十数年来のプレハーノフの権威はすでに多少の動揺を免れなかったが、それで....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
のが引き潮になったと思うなら夫は非常な速断だろう。ましてそれで以てリベラリズムが
台頭したなどと云うなら夫は気が早やすぎる。 一体なぜ例の治安維持法などが「改正....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
にとって、何より重大な批判の対象であることは言を俟たぬ。 日本ファシズムのこの
台頭と共に、所謂自由主義の転落が問題にされ始めたことによって、自由主義論は相当盛....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
。今日科学論が、自然科学の思想化的傾向との連関の下に、思想的な時局性を以て登場・
台頭して来た以上、この条件は必然であらざるを得ないのである。この点社会科学其の他....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
ィシズムは創作活動が衰えた時盛んになる、という俗説がある。併しプロレタリヤ文学の
台頭と新しい文芸批評の
台頭とは、世界各国に於て全く同時期であった。フランス唯物論....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
東京に満足の小屋は二軒しか無いというに拘らず、カブキは旧に優る繁栄で続々と新人の
台頭を迎えながら、二月(二三年)の若手競演カブキなどもなかなか熱と見栄えのあるも....