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台風
「台風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
台風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
い止めるだけにいたっていない。そうではないか。火山の爆発の予知さえできていない。
台風の通路を計算する力さえない。冷害の年がくることを予報する力さえない。天気予報....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ーによるに非ざれば不可能である」 と述べたのであった。 鍵は大西洋に 二つの
台風の中心が双方から近づいて一つに合体し、更に一層猛烈な新
台風を作ったかのように....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ひかえつつあり。 八月二十六日 ◯昨二十五日、果して米軍機、監視飛行を始める。
台風気味の低雲をついて、全身を鉛色に塗ったグラマン、二機以上の編隊でしきりに飛ぶ....
「メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
現存の最大の戦闘艦でさえ、この恐ろしい吸引力のおよぶ範囲内に来れば、一片の羽毛が
台風に吹きまくられるようになんの抵抗もできずに、たちまちその姿をなくしてしまうこ....
「一坪館」より 著者:海野十三
どうです、おかみさん。これをいっしょにやりませんか」 「おもしろそうだけれどね、
台風が来たら吹きとびやしないかね。あたしゃ心配だよ」 「たぶん大丈夫です。このこ....
「骸骨館」より 著者:海野十三
身の毛がよだって、骸骨の方が「たすけてくれ」と悲鳴をあげたくなるというのだった。
台風が来たので、骸骨館探検は四日ほど中休みをした。 五日目は、夕方すぎに風もお....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
とヒトミが、汗をたらしながら、さまよっていた。夏のおわりに近い日の午後のことで、
台風《たいふう》ぎみの曇《くも》り空に、雲の行き足がだんだん早くなっていく。 ....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
船を捨てて逃げだすなど、たいへんなさわぎになったそうです。しかも運わるく、そこへ
台風がやってくるし、さんざんの目にあって、ついにこの汽船の中には、機関室に閉じこ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ある。それがちょうど右の状態そのままであった。その上、折悪しくもその日から猛烈な
台風が襲来したものだ。瀬戸内海も仙酔島も風と雨と水沫とでめちゃめちゃとなってしま....
「放し鰻」より 著者:岡本綺堂
躊躇した。かれは無言でそこらにある小桶を指さした。番小屋の店のまえに置いてある盤
台風の浅い小桶には、泥鰌かと間違えられそうなめそっこ鰻が二、三十匹かさなり合って....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
いうのは」 これは失礼しました。そのあのその……その菌というものは新たにキティ
台風とか、何々
台風とかいったように戦後現れたつまり新発生した菌でありましてな、こ....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
よしもなく、お母さんたらジャズ娘、ジャズ娘って怒るのよ」 アア世はまるで熱病か
台風のように、日本全土は猛烈な勢いでジャズ熱に浮かされているのである。救われざる....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
プ宴会。森マネージャーが耳のそばで、 「ちと荒れぎみでさあ、これからがストリップ
台風が吹きまくるのですよ、部屋の唐紙をおさえていても駄目ですよ。陽気な風娘は飛び....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
す呵責の道具であった。 新たなる恐怖は更に起これり。大風は募り募りて暴風となり、
台風となり、開闢以来、記録に存せざる狂風となれり。家の吹き潰さるるもの、数を知ら....
「曠野」より 著者:小川未明
の戦いであったといえるでありましょう。木はけっしてこのことを忘れません。ある年、
台風の襲ったとき、危うく根こぎになろうとしたのを、あくまで大地にしがみついたため....