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「叱声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

叱声の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
将軍が、濡《ぬ》れ場《ば》を黙って見ている筈がない。」――そんな事を考えながら、叱声《しっせい》の起った席を見ると、将軍はまだ不機嫌そうに、余興掛の一等主計《い....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
う一事から、すぐとそれが弟子《でし》の五雲であることを察しましたので、がぜん鋭い叱声《しっせい》があげられました。 「バカ者めがッ。まだ五雲を生かしておいたら、....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
とを追ったかと見えた刹那―― 「馬鹿者ッ、行くつもりかッ」 裂帛《れっぱく》の叱声が夜の道に散ったと同時で、ぎらりと銀蛇《ぎんだ》が閃いたかと思われましたが、....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
達《せんぱいたち》もいるし、それでなくとも、氏の一言一句が、ただ、ぼくに向っての叱声《しっせい》に聞え、かあッと、あがってしまうのでした。氏は語をついで、 「だ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を、堂々と歌いだした時には、もう堪えられなかった。彼は放笑《ふきだ》した。憤りの叱声《しっせい》が起こった。隣席の人々は驚いて彼をながめた。それらの憤慨した善良....
魔都」より 著者:久生十蘭
を判断しようというのである。 局長は一と言、二た言、声の主に向って焦立たし気な叱声を浴びせかけていたが、やがて受話器を手に持ったまま唐突に椅子の中に落ち込むと....
仙術修業」より 著者:田中貢太郎
仙人達は皆その頭を撫でてやった。ただ豹だけは仙人達に慣れなかったので、豹と見ると叱声をたてた。と、豹は恐れて逃げ去った。 山中暦日なし、彼はこうした仙人生活を....