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「叱正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

叱正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
せん。図々《ずうずう》しい、わがままだ、勝手だ、なまいきだ、だらしない、いかなる叱正《しっせい》をも甘受いたす覚悟です。只今、仕事をして居ります。この仕事ができ....
虚構の春」より 著者:太宰治
して、かかることについても、作家の人物|月旦《げったん》やめよ、という貴下の御|叱正《しっせい》の内意がよく分るのですけれども私には言いぶんがあるのです。まだ、....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
を表出したにすぎない。この仕事の真相は指導でもなく、監督でもなく、化育でもなく、叱正でもない。最も感じの似通った言葉をさがせば啓発であろうが、これではまだ少し冷....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
に役立つものとは思わない。世には切実な愛情の迫力に依って目覚める人間の魂もある。叱正や苛酷に痩せ荒む性情が却って多いとも云えようではないか。結局かの女の途方も無....
中西氏に答う」より 著者:平林初之輔
ざる中西伊之助氏であつて、しかも、氏の批評が、或は懇々として教え、或は嚴然として叱正し、或は浩然として歎息され、凡《あら》ゆる點に於て親切を極め、好意に滿ちたも....
石狩川」より 著者:本庄陸男
ょうし》し、つづいて、これら移住士族のその後の過程を書き進める予定である。大方の叱正《しっせい》を期待する。 昭和十四年四月 本庄陸男....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
方裁判所勤務)で、その会を開く前日は必ず翁の枕頭に集まって役割の通りに謡って翁の叱正を受けた。万一翁のお稽古が出来ない場合には会の方を延期するという真剣さであっ....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
る心理的現象は以上にとどまらない。次にはさらに別の方面について所見をのべて読者の叱正《しっせい》を待つこととする。 いわゆる連想のうちには、その互いに連想さる....
俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
た懶翁のいまださめ切らぬ目をこすりながらの感想を直写したままである。あえて読者の叱正を祈る次第である。 (昭和九年十一月、俳句研究)....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
目、梟の爪で、待機中の友達のね、墨色の薄いのと、字の拙いのばかり、先生にまだしも叱正を得て、色の恋のと、少しばかり甘たれかかると、たちまち朱筆の一棒を啖うだけで....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
がなかなかむずかしい。殊に浅学の編者、案外の誤訳がないとは限らない。謹んで識者の叱正を俟つ。 一、同一の説話が諸書に掲出されている例は少なくない。甲に拠るか、乙....
物理学実験の教授について」より 著者:寺田寅彦
尽さぬために誤解を生じはせぬかと思う点もあるが、ともかくも思うままを誌して大方の叱正を待つのである。 (大正七年六月『理学界』)....
国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
ものは一向つまらなくとも、他日の発表の予備として、ここに管見を吐露して博識諸賢の叱正を希望する。....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
崔嵬 千里検来千古跡 山神応是春風開 右従行喜田博士探検隊一行垂教有感賦以呈乞叱正 というのだ。お粥腹を懐炉で助けつつ寒中を登山した記念としてここに掲げておく。....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
爾来ますます健在にして、引続きこの方面の研究を重ねておらるる柳田君から、親切なる叱正を得る事の出来るのは最も幸いである。 実際当時自分は中古以来の賤民の事につ....