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史上
「史上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
史上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
とは何か、それからまず考えて見給え。城山戦死説はしばらく問題外にしても、およそ歴
史上の判断を下すに足るほど、正確な史料などと云うものは、どこにだってありはしない....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
お耳に入れるために、幾分の必要がありはしないかと、思われるのでございます。
歴
史上、最も著名な実例の一つは、恐らくカテリナ女帝に現われたものでございましょう。....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
あることは、誰でも想像するに難くないだろう。
しかしこうはいったとて、実際の歴
史上の事実として、ロシアには前述したような経路が起こり来たったのだから、私はその....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ランダ侵入以来わずか五週間で強敵フランスに停戦を乞わしめるに至りました。即ち世界
史上未曽有の大戦果を挙げ、フランスに対しても見事な決戦戦争を遂行したのであります....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の生活に慣れて来ていましたものの、兎に角自分より千年あまりも以前に帰幽せられた、
史上に名高い御方と斯うして膝を交えて親しく物語るのかと思うと、何やら夢でも見て居....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の疑惑、当局の圧迫とても、ほぼこれに等しきものがある。 但しかくの如きは、人文
史上の常套的事象であるから、あきらめねばならぬ。新らしい真理に対する迫害は、宗教....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
する郷土的玩具や人形には、一種言うべからざる簡素なる美を備え、またこれを人文研究
史上から観て、頗る有意義なるものが多いのであるが、近来交通機関が益々発達したると....
「端午節」より 著者:井上紅梅
彼がこの「大差無し」説を最初公表したのは、北京の首善学校の講堂であった。何でも歴
史上の事柄に関して説いていたのであったが、「古今の人相遠からず」ということから、....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
は巧いにしろ拙いにしろ、それがそれだけで完了してると云う点に於て、人生の交渉は歴
史上の事柄と同じく間接だ、とか何んとか。(間)それはまあどうでも可いが、とにかく....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
想いめぐらすと、あの二つの生命はいつのまに消えたのかしらん、人知れず鬼悟らず生物
史上一点の痕跡もなく、そうしてSは一声も吠えない。わたしはそこで旧い話を思い出し....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
茶の湯などいうことは、堂々たる男子のすることでないかの如くに考えているらしい、歴
史上の話や、茶器の類などを見せられても、今日の社会問題と関係なきものの如くに思っ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
の側において然《しか》るのである。それで、明治二十三年は諸種の方面からみて、哲学
史上一時期を劃していると思われる。 それで、明治の哲学の第二期においては哲学を....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るをえず。今、ヤソ教は精神上の文明を進むるの力あるゆえんを証せんと欲せば、まず歴
史上、ヤソ教と西洋の文明の関係を知らざるべからず。中古、ヤソ教の欧州を一統し、学....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
党を巡礼した。労働農民党分裂のさいできた労農派、日労系、社民系は現在でも社会運動
史上の戸籍とされているが、私は日労系とされている。 この戦前無産政党時代、私は....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なかった。もちろん漢民族は自ら中華をもって誇っておったものの、今日東亜の大陸に歴
史上何民族か判明しない種族の多いのを見ても民族間の対立感情が到底西洋の如くでなか....