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史的
「史的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
史的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
コスメ・ティックをつけていたと思うのと同じことである。もうそろそろありのままの歴
史的事実に徹して見ようではないか?
倭寇
倭寇《わこう》は我我日本人....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
識がそう顕著に働くものではないという理窟は、概念的には成り立つけれども、実際の歴
史的事実を観察するものは、事実として、階級意識がどれほど強く、文芸の上にも影響す....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
いる事実をいかに説明すればよいのであるか。もっともこれらの人の名はすでになかば歴
史的に固定しているのであるからしかたがないとしても、我々はさらに、現実|暴露《ば....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
すべての思索者たちの興味を惹いていた宇宙進化の諸問題に関するいろいろな考え方の歴
史的集成をすれば好都合なわけである。 ところが今度ある別な事情のために、ニュー....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が原因で決戦戦争的色彩が持久戦争的なものに変化しつつあったのであります。これは歴
史的に考えれば、東洋でも同じことであります。お隣りの支那では漢民族の最も盛んであ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ロギー的に変化して來たこと前述の通りであるが、これらは現實にかくのごとき世界的歴
史的動向を示すものである。かくして政治はますます道義的宗教的色彩を濃厚にし、氣魄....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
後、荒次郎をはじめ一|族の殆んど全部が城を枕に打死を遂げたことはあまりにも名高き
史的事蹟であります。その際小櫻姫がいかなる行動に出たかは、歴史や口碑の上ではあま....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
充分であるというかも知れぬ。成るほど狡獪なる霊界人が、欺瞞の目的を以て、細大の歴
史的事実を蒐集し得ないとは言われない。が、到底|詐り難きは、各自に備わる人品であ....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
二 かく稽えて見ると、後世全く無意味|荒唐と思われる玩具にも、深き歴
史的背景と人間生活の真味が宿っている事を知るべきである。アイヌの作った一刀彫の細....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
意であるが、とにかく過去約五、六十年の歴史はあきらかにこの二系統の思想の潮流を歴
史的事実の上に立証することができるのである。そうであるけれども、この二つの思想の....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
で、哲学上から見れば、今日および今後の宗教としてあきたらぬところが多い。そこで歴
史的に考察するときには宗教に三段階があるが、なお将来の宗教如何を考察するときには....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
期に渡って新旧文化の渦動に触れている故、その一代記は最もアイロニカルな時代の文化
史的及び社会的側面を語っておる。それ故に椿岳の生涯は普通の画人伝や畸人伝よりはヨ....
「西航日録」より 著者:井上円了
にて、古版博物館、旧教大寺院、船渠桟道等を一見す。博物館中には、活版印刷器械の歴
史的材料を収集せり。最後に、当港にて名高き「三人娘」と名づくる茶亭に休憩す。この....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦に於てはヒットラーがそれであるが如くドイツ側から放送されているが、それは将来戦
史的に充分検討を要する。 政戦両略を一人格に於て占めていない場合は統帥権の問題....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
昔は暫く問わず、「江戸の横網鶯の鳴く」と北原白秋氏の歌った本所さえ今ではもう「歴
史的大川端」に変ってしまったという外はない。如何に万法は流転するとはいえ、こうい....