史的唯物論[語句情報] » 史的唯物論

「史的唯物論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

史的唯物論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
み易いように見えるだろう(その極端なものは「モデルノロジオ」の類だ)。之に反して史的唯物論の方法から行くと、風俗という現象は方法上一種の副次的操作を要する処の却....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
排列するのだとすれば、この区分をすること自身は科学的なことで誤りではないのだが(史的唯物論の不朽の功績の一つはここにある)、併しそれにも拘らずその場合にも、あく....
読書法」より 著者:戸坂潤
に止まることは出来ない。之を美学的価値に於て理解すべく社会的分析を行なうことこそ史的唯物論によるイデオロギー論でなければならぬ。その限りシュッキング流の方法は社....
科学論」より 著者:戸坂潤
る。其の他其の他。そしてこれ等ブルジョア社会科学と決定的に対立するマルクス主義的史的唯物論。――ここに見られる種類の対立は、夫々の科学が元来その認識目的までも異....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
。之は一つの眼前の事実である。かかる事実が何故生じたか、それに答え得るものは、歴史的唯物論の外にはありそうにも思えない。吾々は説明を之に一任しよう。 * 政治が....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
均衡理論が社会を如何に機械論的のこの精鋭が何であるかが判る。――之は唯物史観(歴史的唯物論)に対立する・弁証法に対立する、観念論の形式主義の・最も近代的な適用物....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
だが、自然科学者が自分の自然科学と共軛関係に立つこのマルクス主義的社会理論=史的唯物論を、承認するかしないかは、単に自然科学者という個人にとっての問題である....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
、多くの「哲学者」がそう思い込んでいるように、マルクス主義的社会理論(唯物史観・史的唯物論)のことであり、マルクス主義とは、自然からも思惟からも切り離された歴史....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
念からの一つの歴史的結果の外の何ものでもないということが大事だ。本当の唯物論は歴史的唯物論(但し必ずしも「史的唯物論」に限らない)即ち弁証法的唯物論であるが、そ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の方法として完備する。そして大切なことは、之によってまた初めて、マルクス主義的な史的唯物論に逆襲を試み、これを皮肉りそれの虚をつくことが出来る、というわけだ。な....
辞典」より 著者:戸坂潤
証法的唯物論は之に反して、物質をその歴史的発展過程に於て理解する(だから之は又歴史的唯物論とも名づけられる)。物質はその運動・変化に於て、一定の量的変化に際して....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
争の総決算と反宗教宣伝』や、論争の成果に基いて書かれたウォルフソン、ガツク共著『史的唯物論の概要』、メドヴェージェフ編『史的唯物論』、ラリツェヴィチ編『史的唯物....
最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
口氏のこの歴史叙述が、遙かに、世界大戦直後から日本に於て文化的時局性を帯びて来た史的唯物論に連続していることは、云うまでもなく、そして史的唯物論が今日、歴史科学....
純情主義を想う」より 著者:小川未明
て、人生の熱情も、感激も見られないのである。 レーニンの弁証法に、ブハーリンの史的唯物論に、もとより真理のある事を否まない。且つ、科学的基礎のあることをば信ず....
所謂批評の「科学性」についての考察」より 著者:戸坂潤
結びついた場合もあれば、結びつかない場合もある。前者は芸術社会学から始めて芸術の史的唯物論などを含む。後者は之に反して、精神史的な芸術史に終る。だがいずれにして....