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史記
「史記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
史記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
と云う。 尤も醜怪な悪相をしていたからと云って、心まで悪人だとは極っていない。
史記の仲尼弟子列伝中に孔子が、「吾言を以て人を取り之を宰予に失う。貌を以て人を取....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
強の男でも十分間も先生を煩わすと云うのは無い位でした。それで、「誰某は偉い奴だ、
史記の列伝丈を百日間でスッカリ読み明らめた」というような噂が塾の中で立つと、「ナ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
れて行った。 書斎は四畳半であった。桐の古い本箱が積み重ねられて、綱鑑易知録、
史記、五経、唐宋八家本などと書いた白い紙がそこに張られてあった、三尺の半床の草雲....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
ルーソー其言に従う所謂非開化論なり。 而して先生は古今の記事文中、漢文に於ては
史記、邦文では「近松」洋文ではヴォルテールの「シヤル・十二世」を激賞して居た。 ....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
てて見てあげよう。二階へおいで。」 月、星を左右の幕に、祭壇を背にして、詩経、
史記、二十一史、十三経|注疏なんど本箱がずらりと並んだ、手習机を前に、ずしりと一....
「科学論」より 著者:戸坂潤
を想定せざるを得ない。そして大切なことには、夫々の哲学的な立場の相違によって、歴
史記述の方法と従ってその成果とが、銘々全く異っていたり相反していたりせざるを得な....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
少からず。例へば八元八※の如きは易の八卦の思想にして、舜に二女を賜ふとあるは、『
史記』卷一、五帝本紀には九男二女とありて女には偶數(陰)の最小なるを撰び、男には....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る。この歌の「はぐくむ」は翼で蔽うて愛撫する意だが、転じて養育することとなった。
史記周本紀に、「飛鳥其翼を以て之を覆薦す」の例がある。「武庫の浦の入江の渚鳥羽ぐ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
計に於て万里の長城の比ではない。 金閣寺の焼亡などというものは、美としても、歴
史記念物としても、観光資源としても、識者がそろって泣き言をならべたてるほどの実質....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
い。そんなら、きっと、仕込んでみせるか」 「どのぐらい仕込んでやろう。四書五経、
史記などは、どうだ」 「大きなことを言うな。名前が書けて、ちょッとした用むきの手....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
楽焼きの魅惑的な味は、晩酌の膳に山の酒でも思わず一献を過ごす。 八
史記に、支那文化黎明時代、人に穀食を教え、医薬を発見した神農は、舌をもって草を舐....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
、当時馬琴が戯作を呪う間にさえ愛読というよりは熟読されて『八犬伝』が論孟学庸や『
史記』や『左伝』と同格に扱われていたのを知るべきである。また、この外曾祖父が或る....
「妖怪学」より 著者:井上円了
人事との関係について、古来、世人の一般に信ずるところのものを挙ぐれば、『左伝』『
史記』などにその例はなはだ多きは、よく人の知るところなり。彗星、日蝕、地震等の天....
「迷信解」より 著者:井上円了
物より伝わりたるに相違ない。その書物のうちにて、最も古く天狗の名称の見えたるは『
史記』という書物である。しかし、『
史記』の天狗はその文面より見るに、雷獣に与えた....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
一国或は十余所に及ぶ。(中略)。昔王化の盛なるや、唐土・三韓の民の来帰する者、国
史記を絶たず。(中略)。其の陋き者は、当時之を諸国に分置し、各自郷をなして土着者....