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史話
「史話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
史話の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
中に双親《ふたおや》とも冥途に往かれたから今さら何ともならぬ。 (四)
史話 史書や伝記に載った虎に関する話はすこぶる夥しいから今ただ手当り次第に略述....
「睡魔」より 著者:蘭郁二郎
ば、ここ数旬にして帝都は挙げて睡魔の坩堝と化し、黒死病の蔓延によって死都と化した
史話の如く、帝都もその轍を踏む惧れなしとしない、なお当局では外出より帰宅の際はか....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
ど、世人に余り知られぬいい話が残っている。 一度大阪の町々の、こうした史蹟と、
史話とを書いて、保存法と、紹介法とを考えては何うだろう。その位の愛市的観念と、財....
「謡曲仕舞など」より 著者:上村松園
どは、むろん事実としては何の根拠もないことなのでしょうけれど、しかし、その土地に
史話だとか、伝説などが絡んでいるということは、なんとなく物ゆかしくて、いいもので....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
房は上手に、驕児の耳を、自分の言へも、かたむけさせていた。――支那の春秋左氏伝の
史話などひいて、世間ばなしに事寄せているので――高時もはじめのほどは、おもしろげ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れど古来、この新田義貞の稲村ヶ崎駈け渡りの事は、古典から伝説化されて、例の有名な
史話となっている。 それは義貞が、佩いていた黄金づくりの太刀を海中に投じて、龍....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
てみるつもりである。やがての一ノ谷合戦における従来の“熊谷と敦盛”という古びた一
史話にいくらかの新味と肉づけが出来れば倖せだとおもっている。 須磨の敦盛像は、....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ものであった。諸君の中には近頃一読せられた人もあろうと思うが、清水文弥翁の『郷土
史話』には、野州那須の農村における実験が記してある。曰くカラハシは竹を割って作っ....