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「史跡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

史跡の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
近年までこの火を分かち、式事に用いたり。これは『日本紀』と参照して、かの天皇の御史跡たるを知るのみならず、古えわが邦に特に火を重んずる風ありしを知るに足れり。実....
旅愁」より 著者:横光利一
へ近づくに随いぼろぼろに朽ちかけた建物が、海老茶や緑の油で痛めた色に滲んで来る。史跡保存で改築を許されぬ一角であるだけに、パリの冠った古帽子のこの中には何ものが....
物売りの声」より 著者:寺田寅彦
の方法で記録し保存しておいて百年後の民俗学者や好事家に聞かせてやるのは、天然物や史跡などの保存と同様にかなり有意義な仕事ではないかという気がする。国粋保存の気運....
社会時評」より 著者:戸坂潤
掘 四月二十六日の新聞を見ると、某医専教授が、人夫を使って鎌倉の百八矢倉という史跡を暴き、五輪の塔を窃取して、荷車にのせて持って帰って、自分の邸宅の置石にして....
日記」より 著者:宮本百合子
た。参考にと思って国文学史と関根先生の「小説史稿」と雑誌に出て居た江戸文学と江戸史跡をよむ。いるところへはり紙をして別に分けておいた。筆を新らしいのをおろしたら....
高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
を要するとかいう。 これに比ぶれば、城山を持つ鹿児島市の幸福が偲ばれる。域山は史跡として名高いばかりでなく、またその天然林によって特殊である。数百種の樹木、そ....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
楽軒から白十字・パラダイス・鉢の木が軒を並べるあたりが道節の寂寞道人肩柳や浜路の史跡である。小説の史跡を論ずるのは極楽の名所|図会や竜宮の案内記を書くようなもの....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
(皇紀一三三六年)三位麻積王の子を伊豆七島に流すと古書にある。島には有名流罪人の史跡が多い。三宅島という名の由来も養老三年(皇紀一三七九年)に、多治見三宅麿がこ....