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右端
「右端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
右端の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
」 「まんなかは?」 「てまえの作でござります」 「ほほう、そうかい。とすると、
右端が弥七郎の作だな」 「さようでござります」 「おかしなこともあればあるものだ....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
四郎の住居は、丸太材を適度に配したヒュッテ風の小粋な住居で、同じように三軒並んだ
右端の家であった。左端の家はもう休んだのか窓にはカーテンが掛り、真中の家は暗くて....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いっと聖母を瞶めている。左側の「カルバリ山の翌朝」とでも云いたい画因のものには、
右端に死後強直を克明な線で現わした十字架の耶蘇があり、それに向って、怯懦な卑屈な....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
レモン・ティ等を沸かしてしばらく休む。今年は新道ができていて美女平を通らず尾根の
右端を巻いて小谷にいで、それを渡ったりなどしてしばらくは道もわかったが、すぐ道を....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
が、彼は敵将晴賢の首級に対してもこれを白布にて掩い、首実検の時も、僅かに其白布の
右端を取っただけで、敵将をみだりに恥かしめぬだけの雅量を示している。其の後首級は....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
て、その中にも赤城山と、榛名山が、地蔵岳と駒ヶ岳の間に、小さく潜んでいた、その最
右端に日光連山、左の方に越後の連山がぼんやりとしていて、先刻吹き寄せられた雲の名....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
にしても賊の怪行為だ。 女賊は、画面に三ヶ所の白い塗り潰しの箇所をこしらえた。
右端のニンフの顔がなくなった。真中のニンフの左手も消された。左端のニンフの顔も白....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だ発見からんのだ。それから、この日和下駄は被害者が履いていたのだそうだ」 堂の
右端にある敷石から、そこと大石との間を往復している雪駄の跡があって、もう一つその....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
かけて、分捕品のイ―十六型戦闘機を見たが、飛行場の左端に姿を現したかと思ううちに
右端へ飛去り、呆れ果てた速力であった。日本の戦闘機は格闘性に重点を置き、速力を二....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
2 29□1 971□ + 2□17 ―――――― 17592 まず
右端の縦列の□から考えて行く。これは一の位である。2と1と□と7とを加えた結果、....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
現われたのです。 どす黒い、斑点のある、への字形に反りかえった腕が、格ガラスの
右端から現われて、今にも、ハンドルに手をかけようとするのです……おお、父はよみが....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
いて、当時四人が占めていた位置を訴した。 すると、一々椅子を据えてウルリーケは
右端から指摘していった。 「ここが、石割さんでございました。それからヴィデさん、....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
まりにも冗長に過ぎる感じを抱かしめる。 書の体裁は、五六十枚の美濃紙を半折し、
右端を唄本のように、綴り合せたもので、表紙から内容に至るまで、全部、毛筆にて手記....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
になった空地がある。信託会社の分譲地の柱が立っている。ふさがっているのは表通りの
右端の二区切りだけで、あとは古障子やら藁やら一ぱい散らかったまま空いている。それ....
「一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
提議したので、ようやく自分も本で見たその技術を思出し早速取掛かる事にする。裂罅の
右端へ行って見ると、充分雪の厚みはあり十米ほど下の岩場の工合もいいので、そこを選....