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右翼
「右翼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
右翼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
あとで、高等学校へはいったでしょう。左翼の人は僕らの眼の前で転向して、ひどいのは
右翼になってしまったね。しかし僕らはもう左翼にも
右翼にも随いて行けず、思想とか体....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
りましたが、ドイツ軍配置の重点はシュリーフェン案に比して甚だしく東方に移り、その
右翼はパリにも達せず、敵のパリ方面よりする反撃に遇うともろくも敗れて後退のやむな....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と認める。十分に撃ちまくれ、判ったな。――左翼、中央の両隊の目標は、敵の散開線、
右翼は横を見て前進、放送局の守備隊と連絡をとれイ。撃ち方、始めッ」 猛烈な機関....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
とかの上では最初から決して人後に落ちなかった。もっとも単なる腕力では、せいの順で
右翼から十四、五人目の僕は、とても一番とは行かなかったろう。が、暴力とか勢力とか....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ざるほどに隔絶したものではないか。
(しかるにワルドシュタインの左翼は、王の
右翼よりも遙かに散開しいたれば、王ウイルヘルム侯に命じて戦列を整わしむ。その時、....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
いる――なんてヘマな不在証明じゃないか。それから、ワシレンコは一種の志士業者で、
右翼団体の天竜会が養っているそうだが、ひどい結核患者で見る影もないよ。あいつは昨....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
たので家康の援軍として控えている稲葉一徹が、家康の方はもう大丈夫と見て、浅井勢の
右翼に横槍を入れたのと、横山城のおさえに残しておいた氏家卜全と安藤伊賀とが浅井勢....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
も死力をつくして激戦した。この時越の本庄、安田、長尾隊は甲の両角、内藤隊と甲軍の
右翼で接戦し、甲軍の死傷漸く多く、隊長両角豊後守虎定は今はこれまでと桶皮胴の大鎧....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
の横に潜行して、各自部署に就いた。待つ事少時、三発の号砲を聞くや、躍進して迫り、
右翼第一線の塁を抜いた。二俣口から放つ砲弾も、盛んに後塁に落下して居る。 夜は....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
阪方の奮戦知るべしである。 木村重成も同日午前五時若江に達し、藤堂隊を迎えその
右翼を撃破した。然るに井伊直孝優勢なる銃隊を以て、敵を玉串川の左岸に圧迫し、木村....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
、時間と精力とを浪費したる後、漸く暴力革命主義を精算して統一戦線を形成したる時、
右翼の側に依然として暴力主義の迷夢が低迷しつつある。 今や国民は国民の総意か一....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
人がさきに軍官財閥の三閥を攻撃している図も、見っともよい図ではなかった。がかつて
右翼陣営の言論人として自他共に許し、さかんに御用論説の筆を取っていた新聞の論説委....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
う……?」 「まア、そうね」 「あやまちを認めて戦争に協力する事を誓えば、こりゃ
右翼になりますね、そんなに簡単に左翼から
右翼になれるんですか」 「
右翼になった方....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
最大の思い出は反軍事研究団事件である。大正十二年、早稲田大学の乗馬学生団を中心に
右翼学生の手で軍事研究団が組織され、五月十日その発会式が行われた。『学園を軍閥の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
敵とゼノバの連絡を絶ち、かつボルトリにあった製粉所を奪取する事に決心した。同時に
右翼の部隊をもってサボナ北方のモンテノット附近を占領せしめ、サルジニア軍と連絡し....