右衛門[語句情報] » 右衛門

「右衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

右衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
報恩記」より 著者:芥川竜之介
角屋敷《かどやしき》のあるのを見つけました。これは京でも名を知られた、北条屋弥三右衛門《ほうじょうややそうえもん》の本宅です。同じ渡海《とかい》を渡世にしていて....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
か》を廻る商人《あきゅうど》に化け、喜三郎《きさぶろう》は旗本《はたもと》能勢惣右衛門《のせそうえもん》へ年期切《ねんきぎ》りの草履取《ぞうりと》りにはいった。....
煙管」より 著者:芥川竜之介
り》の岩田|内蔵之助《くらのすけ》、御勝手方《おかってがた》の上木《かみき》九郎右衛門――この三人の役人だけは思わず、眉《まゆ》をひそめたのである。 加州一藩....
古千屋」より 著者:芥川竜之介
年《がんねん》四月二十九日だった。大阪勢《おおさかぜい》の中でも名を知られた塙団右衛門直之《ばんだんえもんなおゆき》、淡輪六郎兵衛重政《たんなわろくろうびょうえ....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
してくれた三国誌の中の一冊であろう。 九人一つ座敷にいる中《うち》で、片岡源五右衛門《かたおかげんごえもん》は、今し方|厠《かわや》へ立った。早水藤左衛門《は....
右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
》に知行《ちぎょう》六百|石《こく》の馬廻《うままわ》り役《やく》を勤める細井三右衛門《ほそいさんえもん》と云う侍《さむらい》は相役|衣笠太兵衛《きぬがさたへえ....
忠義」より 著者:芥川竜之介
一 前島林右衛門《まえじまりんえもん》 板倉修理《いたくらしゅり》は、病後の疲労が稍《....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
、美濃紙《みのがみ》に細々《こまごま》と活字を刷った書類を出して、それに広岡|仁右衛門《にんえもん》という彼れの名と生れ故郷とを記入して、よく読んでから判を押せ....
江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
中を荒らしたので、難儀の趣を訴えて、昼夜の見廻りが出来、その大取締が庄内の酒井左右衛門尉で、今の警視総監という処なのです。このポリスが出来るまでは、江戸中は無警....
縁結び」より 著者:泉鏡花
越。一昨日もちょっと顔を合わせた、峰の回向堂の堂守で、耳には数珠をかけていた。仁右衛門といって、いつもおんなじ年の爺である。 その回向堂は、また庚申堂とも呼ぶ....
」より 著者:池谷信三郎
、花嫁の悲しげな眼差し、あるいはイブセン、蒋介石、心中、保険魔、寺尾文子、荒木又右衛門、モラトリアム、……等といっしょに、荒縄でくくられ、トラックに積みこまれて....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ちゃんの母親で、もう一昨年頃|故人の数に入ったが、照降町の背負商いから、やがて宗右衛門町の角地面に問屋となるまで、その大島屋の身代八分は、その人の働きだったと言....
活人形」より 著者:泉鏡花
る参りまする。何かと申すうちに、はやここは滑川にぞ着きにける。 八橋楼の亭主得右衛門は、黄昏時の混雑に紛れ込みたる怪しき婦人を、一室の内に寝ませおき、心を静め....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
昔、ある北の国の山奥に一つの村がありました。その村に伊作、多助、太郎右衛門という三人の百姓がありました。三人の百姓は少しばかりの田を耕しながら、その....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
利いちゃん」の言葉には驚嘆せずにはいられなかった。 「僕の家の土蔵の中には大砲万右衛門の化粧廻しもある。」 大砲は僕等の小学時代に、――常陸山や梅ヶ谷の大関だ....