号外[語句情報] »
号外
「号外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
号外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
えた。はじめは軽いことに考えていたが、そのときには一大異変が起っていたのだ。 「
号外放送! ただいま『赤鬼号』は徐々に動きだしました。万歳、万歳。しかしどうした....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
、大西洋海底における怪異事件に関するものであった。 臨時放送ニュース、それから
号外。このおどろくべき報道は間もなく全世界の隅々まで達した。 その第一報は、次....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ことを話した。が、誰も驚かなかった。それは僕の留守の間に「動員令発せらる」という
号外が家にも来ていたからだった。僕はもちろん日露戦役に関するいろいろの小事件を記....
「海異記」より 著者:泉鏡花
和の三時ごろ、人の影より、黍の影、一つ赤蜻蛉の飛ぶ向うの畝を、威勢の可い声。 「
号外、
号外。」 二 「三ちゃん、何の
号外だね、」 と女房は、毎日....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
た。 そのときだった。橋の向うから、リンリンリンと冴えた鈴の音を騒がせながら、
号外売りが駈けて来た。 「うおォ、
号外だ、
号外だ。……新聞の
号外だ。さあ大変大変....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
なさい」そう云って彼の差出したのは、初号活字の大きい見出しのついた東京××新聞の
号外だった。 省線電車に 大胆不敵な射撃手現わる 前夜と同一犯人か とあ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
りあげて云った。 「お父|様はお礼を云ってしまっとくよ」 そのとき、戸外では、
号外売りの、けたたましい呼声が鈴の音に交って、聞こえ始めた。そして、また別な
号外....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
身が警察へネ。わしにゃ判らない。一体その酸をどうしようというので……」 「いまに
号外が出る。そのとき訳が判るよ」 横浜よ、さらば その夜更けて、私は貨物....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
「いやそれには覚えているわけがあるんだ。それが不思議にも、あの吸血鬼が出たという
号外や新聞が出た日なんだからネ」 「ははア、するとああいう事件が何かジュリアを刺....
「地中魔」より 著者:海野十三
。金塊事件のニュースが出たとき、三吉と大辻はまた理科大学で地盛を見ていた。二人は
号外を両方から引張り合った。 「僕の思っていたとおりの大事件だ。これからはもっと....
「海底大陸」より 著者:海野十三
。 サイレンが鳴りだした。 花火が、まっくらな夜空に、ぽんぽんと裂け鳴った。
号外売りの少年が、大声で街路をどなっていく。 「たいへんだッ。ええ、クイーン・メ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
うつさず再放送されたのであった。
新聞社は、驚くべき手まわしよさで、このことを
号外に出した。
各国市場の株は、がたがたと落ちた。
銀行や郵便局には、貯金を....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
、日本を狙っている国ばかりなのね。しかし本当に戦争は起って?」 丁度そのとき、
号外の鈴が、けたたましく辻の彼方からひびいてきた。 「オヤ」 防空隊の組織一覧表....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
ヶ月で鎮るが、やがて台湾が日本のものになるなどと、一々申す事がみんな中りまして、
号外より前に整然と心得ているくらいは愚な事。ああ今頃は清軍の地雷火を犬が嗅ぎつけ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
が、勝利は確実だ。五隻か六隻は沈めたろう。電報は来ているが、海軍省が伏せてるから
号外を出せないんだ、」とさも大本営か海軍省の幕僚でもあるような得意な顔をして、「....