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号音
「号音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
号音の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
スタアトラインに並《なら》んで「ムッシュ。エティオプレ」「パルテ」という出発の
号音を聞いたときは、ただ漕《こ》いだ。並んだ、剣橋《ケンブリッジ》クルウのオォル....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
間であり、コンパスであり、海図であった。にもかかわらず事実は、大黒島の燈台も霧信
号音も、見えも聞こえもしないのであった。 わが万寿丸は九ノットのフルスピードを....
「海底大陸」より 著者:海野十三
地点と思われる海面を、ぐるぐるとまわっていた。 船底からは海底に向け、たえず信
号音が発せられ、それが海底から船底にふたたびかえってくる音の強さと時間とが測定さ....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
えて」の音盤! その音盤をかけながら、音叉をぴーんと弾くと、音楽以外に顕著な信
号音が、或る間隔をもって、かーんと飛び出してくるのであった。音叉を停めれば、それ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
は、いくたびもいくたびも竹に口をあて、頬ぺたをゴムまりのようにふくらませ、長い信
号音をふきつづけていましたが、 「さあ、このくらいやれば、村の衆の耳に、この竹法....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
天井につけてあった呼鈴が、ぶうぶうぶうと鳴りだした。それは艇長をよびだしている信
号音であった。 「艇長、電話です」 三郎がいうと、地球儀のうえに筆をはこんでい....
「襟」より 著者:ディモフオシップ
みまして、沈みかかっていたそうでございます。水上警察がそれを見付けて、すぐに非常
号音を鳴らします。すぐに電話で潜水夫を呼び寄せます。無論同時に秘密警察署へも報告....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
あげた。 「するとこの人造人間はどうすれば動くかといえば、結局このマイクに何か信
号音を送ってやればいいのだネ」 「まあ今のところ、機械の接続はそうなっていますね....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た鯨のように、天井に向って立ちのぼったが、 「ああ、ああ、ああ、ちぇッ」 という
号音が起りました。 神尾主膳は、ぽかんと天井を睨《にら》んでいるだけではなかっ....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ドスンと甲板の上へ落ちてくる。ベカッスさんは決心をします。たちまち響く戦闘開始の
号音喇叭《クレーロン》! ……ちょうどここで六時十分前になる。惜《お》しいとこ....