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司令塔
「司令塔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
司令塔の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
羊髯が、手軽くうなずいた。そこで補筆価値百二十パーセントの堂々たる日章旗を翻した
司令塔、信号マスト、水雷発射管、速射砲の設備整然たる五百|噸級、乃至二百噸級の水....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、次の射撃に備えるために、じわじわと仰角をあげて行くのが見えた。 司令艦衣笠の
司令塔からは、全艦へ向って急遽命令が伝達された。 「全速力三十六|節!」 驚く....
「海底大陸」より 著者:海野十三
」 「うん、それはありがたい。至急、たのむ」 「じゃあ、船長とぼくとは、これから
司令塔を出ていく。そして三十分以内に、ふたりをつれてきみの室にいきつくからネ」 ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
た。 そこは、ものすごいほど複雑な機械類にとり囲まれた密室だった。 潜水艦の
司令塔を、もっと複雑に、そして五、六十倍も拡大したような部屋であった。電源もあれ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
その工作潜水艇に、いろいろの材料を積みこみ、再びクロクロ島へ引返した。 私は、
司令塔の総配電盤の前にすわりこんだ。オルガ姫は、艇を出て、水中に下りた。彼女は機....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、硝煙はますますこくなって、おたがいの陣地をかくしてしまう。
丸木戦争大臣は、
司令塔にのぼって、明かるい映写幕を見ている。
彼と我との戦争のもようが、ちょう....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ぞろと、それぞれの持ち場へひきあげていった。 三郎も、艇長のところへもどった。
司令塔に入ってみると、艇長や、その他の高級艇員たちも、いつの間に着たのか、すっか....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
風が呻りだしたね」 そういったのは、わが○号第八|潜水艦の艦長|清川大尉です。
司令塔に並び合った二つの影は、それきり黙って、石像のように動こうともしません。今....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
狽の色も見せず、昼間と同じくきちんと服装をととのえ、「鋼鉄の宮殿」の階上を占める
司令塔から、じっと外の様子を眺めていた。 無線室の怪 「リット団長閣下、飛....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
染め変えられた美しい船体は、なにか彩色でもした烏賊の甲のように見えたが、潜望鏡と
司令塔以外のものはいっさい取り払われて、船首に近い三|吋大仰角速射砲の跡には、小....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
た。飛行長がふりかえってあたしを見た。 「えらく暑いところにいられるですね。上の
司令塔へ行きましょう。手荒く涼しいですよ」 軍艦が傾しぎ、いたるところに爆弾の....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
とにかけては、世界一だ。ことに『八島』や『千代田』は、特別の設計がしてあるから、
司令塔が沈んでしまうまでに、三十秒もかからない。 その時、清少年は、甲板の上の....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
アドミラルハウスと呼ばれて居る。其の大将は退役後此の軍艦形の家を造って毎日屋上の
司令塔に昇り昔の海上生活を偲んだという話だった。景子は此の話を宮坂にしながら塀に....