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「司厨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

司厨の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
喝采」より 著者:太宰治
》は釘づけ、ただまっしぐらの冒険旅行、わが身は、船長にして一等旅客、同時に老練の司厨長《しちゅうちょう》、嵐よ来い。竜巻よ来い。弓矢、来い。氷山、来い。渦まく淵....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
やるべきこと」はおれたちだけにあるんだ。と思いかえした。 「それじゃシチャード(司厨司《ステューワアード》)へ話して見ろよ! 一両ぐらい出しゃ分けられねえことも....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
の、オードブル(突出し、前菜)は冷たいのが百六十種、温かいのが二百種ある(宮内省司厨長秋山氏談)日本料理の突出しを、何んという料理人が百種こしらえたか? そんな....
労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
前の決死隊のように、死へ追いやられた。 十七人の労働者と、二人の士官と、二人の司厨《コック》が、ピークに、「勝手に」飛び込んだ。 高級海員が六人と、水夫が二....
竜田丸の中毒事件」より 著者:宮本百合子
その卵が腐っていなければ、あれほど猛烈な中毒を引おこすことは決してなかったろう。司厨長は卵焼をこしらえた時間、冷蔵庫に入れた時間、皿に入れた時間を事務的に正確に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
えきが》之ヲ烹《に》ルト雖モ無味也……」 又|曰《いわ》く、 「大抵一席ノ佳味ハ司厨《しちゅう》ノ功其六ニ居リ、買弁ノ功其四ニ居ル……」 又曰く、 「厨者ノ作料....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ぶりというものもいろいろに思いやられます。 夕飯まだ仕度出来ないうちに(昨夜の司厨長寿江子)若い女のひと三人どかどかと来て。人生の曙に立っている人たち故なかな....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
早く横になりましょう。咲は火曜日にはどうしても帰るのですって。そしたら又わたしの司厨長よ。ですから風邪は迷惑です。 これから台所へゆきます、何をたべましょうね....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
んだ、つまらないといったような顔をして、一座の面めんはみなシガーを取り寄せると、司厨夫のスタッブスがどこからとなしに現われて、アルコールなしのシャンパンの壜を持....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
洲蘆の出島」は、もともと仏蘭西大使館の鴨猟地なのであった。現在も、以前の猟館には司厨長が住んでいて、他には、自転車の六日競争の小屋があるくらいである。 おまけ....