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「司書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

司書の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出世」より 著者:菊池寛
出そうな暗い食堂や、取りつく島もないように、冷淡に真面目に見える閲覧室の構造や、司書係たちのセピア色の事務服などが頭に浮んだ。その人たちの顔も、たいていは空《そ....
死までを語る」より 著者:直木三十五
したり、つい遅くなって、夜に入ったりしては、相当つらいものであった。 今でも、司書をしておられるか――名を忘れたが、細面の、病弱らしい、出し入れのかかりの人が....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
ったところに在る。 画に於ける仙崖、東圃、学に於ける南冥、益軒、業に於ける加藤司書、平野次郎、野村望東尼は尚|赫々たる光輝を今日に残している。しかも我が梅津只....
図書館」より 著者:宮本百合子
合であった。そういう風にして、何年ぶりかで図書館へゆくとき、いつも、そこに一人の司書の小堅い顔と黒い上っぱりのくくれた袖口とを思い出した。その人はいるかしら、と....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
。僧房では一行に先立って二人の修道僧が、長老の出て来るのを待ち受けていた。一人は司書で、もう一人はさして年寄りではないが、病身で、人の噂では非常に学識の高い、パ....
米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
は、駐在所を設け、中央部との交渉通信のために書記一名と、文庫の保管並出納のために司書一名とを置くの仕組なり。 五、同州中にて、無料巡回文庫の貸付を受くる某郡は....
機構への挑戦」より 著者:中井正一
館の概念は、おおむね図書室と書庫のスペースと、書庫とその中の本及びその本をまもる司書とで構成されていた。甚しいのになると、その省の組合員の厚生機関ぐらいに考えら....
図書館協会六十周年に寄せて」より 著者:中井正一
、小さい村の図書館長のほうがその実験の材料を多くもっているのである。また小図書館司書のほうがカードの切り替えについては、実験的知識をより多くもって中央の大図書館....
澪標」より 著者:外村繁
のを、私は妻と並んで眺めていた。 二男も学校を卒業し、高校の教師になる。長女も司書の資格を得て、ある会社の研究室に勤務する。幾分、生計にも余裕が生じたらしい。....