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司法権
「司法権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
司法権の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光と風と夢」より 著者:中島敦
扶《たす》けるという形式になった。この委員会の上に立つべき政務長官と、全サモアの
司法権を握るべきチーフ・ジャスティス(裁判所長)と、この二人の最高官吏は欧洲から....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
てこれを起訴せしめた。 当時は、憲法が実施せられて僅に一年の時である。憲法には
司法権の独立が保障してあり、また明文をもって臣民の権利を保障して、「日本臣民ハ法....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
拭いた。 「……しかし内務省の指揮命令は、いつも政党の利害を本位としております。
司法権はいつも政党政派の上に超越さしておかなければ、現にこのような場合に……」 ....
「ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ」より 著者:幸徳秋水
界なれば也。服従の世界なれば也。道理や徳義の此門内に入るを許さざれば也。 蓋し
司法権の独立完全ならざる東洋諸国を除くの外は此如き暴横なる裁判、暴横なる宣告は、....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
最大の目的とした悪法である。 このように、日本の天皇制支配は、立法権も行政権も
司法権も軍事権もすべて一手に治めている。このブルジョア・地主的天皇制国家の支配は....
「それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
のみにかぎらない。世評などに対しても必ず左右されてはならない。」(長野弁護人)「
司法権の最も大切な、重大な問題としては検事の不法取調べという問題がおこっている。....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
命令に従って検事の命には従わなかったなどの、一種の司法上の分解作用を不安がって、
司法権擁護のために真相調査に着手したそうである。 で満州に於て或る意味で
司法権....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
力の強化や人事刷新や法律の時代化をその改革案とするに至ったが、その要領はつまり「
司法権の独立」ということに帰するらしい。 処で之を見て取った司法官、本来の意味....
「あたらしい憲法のはなし」より 著者:文部省
わち「裁判官」は、みだりに役目を取りあげられないことになっているのです。これを「
司法権の独立」といいます。また、裁判を公平にさせるために、裁判は、だれでも見たり....
「せいばい」より 著者:服部之総
徳川時代の
司法権は各藩がもっている。――したがって刑法にも、藩ごとの掟《おきて》がある。だ....