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吃音
「吃音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吃音の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
びに母に叱られて殴られたこともやはり前に言った。 父はそれを非常に心配して、「
吃音矯正」というような薬を本の広告で見ると、きっとそれを買って僕にためして見た。....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
は確か咽喉部に何か異常が起ったとみえて、その後も引き続き呼吸の困難に悩み、異様な
吃音とともに激しい苦悶が現われるのだった。その有様を、法水は異常な冷やかさで見や....
「わが町」より 著者:織田作之助
見込みがつかず、おまけに柳吉の心が実家と蝶子の間を…… 「……あっちイというのは
吃音でな、
吃音にわるい人間は居らんというだけあって、人間は良え人間やけど、なんし....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
と云っても普通には尊重出来ない(野蛮人=バルバロスとはギリシャ語が上手に喋れない
吃音のことだ)。奴隷と自由民とは風俗上厳重な境界を引かれているので、一々奴隷に対....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
賑やかであった。 愉快そうに入りまじった男や女の高声がしていて、どの声も喉音や
吃音のまじった朝鮮の言葉でしゃべっている。一切の世帯道具をもって、今や独立しよう....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
あるギリシア語を用語としたものであって、この文化語を流暢にしゃべれない外国人は、
吃音で野蕃人ということになっていた。中世哲学に於けるラテン語は、ローマ教会の僧職....