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各人各説
「各人各説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
各人各説の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
」 法水はニヤニヤ微笑みながら、濛々と烟ばかり吐き出していたが、 「なるほど、
各人各説と云うわけだね。それでは支倉君、君は手燭をどう説明する?」 「それはこう....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
も承諾され得る、普遍共通の詩の原理である。 さて内容からされた詩の解説が、かく
各人各説であるに反して、一方形式からされた詩の答解は、不思議に多数者の意見が一致....
「平坦ならぬ道」より 著者:宮本百合子
印象を与えている。けれども、どういうのが国民文学であるかという点になって来ると、
各人各説であって、ともかくそれは現実を超えた文学でなくてはなるまい、という説(青....
「二合五勺に関する愛国的考察」より 著者:坂口安吾
。手足を特別な方法で後方に縛して穴の中へ吊りさげるもののようだが、具体的な方式は
各人各説、ハッキリしていないようだ。これをやると三四日から一週間ぐらい生きている....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
意見も、実に虚心に聴いていたことを僕は知っています。 出来上ったものの批評は、
各人各説であってもよいが、同君の美術家としての演劇への関心と協力とには、演劇人の....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
し、秩序ある論理を展開して結論に至れば、それで申し分なく、それも一ツの説である。
各人各説というもので、自分はこう思う、ということを適切に表現して読者の批判に供す....
「魔都」より 著者:久生十蘭
い聖歌のようなものであった。
第三回
七、一陣の夜嵐の事
並に
各人各説の事
夜の繁昌に引かえて朝の銀座裏は至って閑寂。況んや元日の午前....