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各員
「各員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
各員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦右衛門の最後」より 著者:菊池寛
った。 少年は身をもがいて逃れようとした。しかし子供の数は十人にも近い、しかも
各員が皆有機的に働いているのでどうともすることができない。 「奴にいもりを食わし....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
り起るのである、また宗教は個人が超自然力に対する随意的関係ではなくして、一社会の
各員がその社会の安寧秩序を維持する力に対する共同的関係である」といっている。凡《....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
に、その船の安全を希わせ、船中にあって彼と協力すべき人々の安全を希わせるだろう。
各員の間には言わず語らずの中に、完全な共同作業が行われるだろう、この同じ心持で人....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
らいのものである。書籍の場合はまさかにそれほどではないとしても、大多数の読書界の
各員が最高の批判能力をもっていない限り、やはり評判の高いほうを選む。そうして評判....
「映画と生理」より 著者:寺田寅彦
うるからおもしろいのである。 それはとにかく、自分の関係している某研究所で時々
各員の研究の結果を発表するための講演会が開かれる。その会の開催前になるとやはりど....
「ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
だ。生産能率増進のためのウダールニクが各工場役所の内部に組織され、それに参加した
各員が、てんでんの場所で反革命分子との激しい闘争の経験をもつようになったのはいつ....
「火星探険」より 著者:海野十三
ある部屋はどんどん捨てて、それより手前の密閉戸を下ろしていった。 その作業は、
各員の努力によって、早くも五分後には大体終了した。 「全員、上陸用空気服を点検!....
「火星兵団」より 著者:海野十三
と、千二も一生けんめいなこえで、博士をはげました。
「勝ち負けはわからん。ただ、
各員大いにふんとうするだけだ。――そら来たぞ! 新田、撃て!」
蟻田艇めがけて....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
ケット船宇宙艇のスピードは、だんだんと早くなった。艇内のエンジンは気持よく動き、
各員はその持ち場を守ってよく働いた。佐々記者は、今度は食料品係を仰せつかってまめ....
「流線間諜」より 著者:海野十三
「……ボゴビ、ラザレフ岬。四日完了。……総攻撃開始は十日の予定、それまでにR区
各員は一切の準備を終了し置くを要す」 ボゴビ、ラザレフ岬とは何処を指していうの....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、明治時代文芸発程の名地である。かつて文壇の梁山泊と称えられた硯友社、その星座の
各員が陣を構え、塞頭高らかに、我楽多文庫の旗を飜した、編輯所があって、心織筆耕の....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
いる通り、大層気前のよい方であるので、今しがた私に一二言お尋ねになり、私が船中の
各員上下ともその義務を尽し、これ以上は望まれないくらいであるとお答が出来たところ....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
闘争のための武器にほかならない。随って、単一階級の絶対独裁と、その階級内における
各員の均一とを要望して、人間及び人間生活の多種な欲望や夢想や要求を認めず、思想及....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
一月のことだが、その月末ごろに、三流どこのあまりハヤラないダンスホールがダンサー
各員一そう奮励努力せよ、そこで週間の売上げナンバーワンからテンまでに勲章を授与し....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
タン緩急にそなえて崇敬をはらっている。 友人は面倒がはぶけるから大そう喜んで、
各員ならびに
各員の家族が病気になると、わが家へやってくる。ひどい奴は電話で、 「....