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各社
「各社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
各社の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
泣き崩れているところを何の会釈もあらばこそ、マグネシウムをボンボンと焚きながら、
各社の連中が折り重なって撮るのです。同じ、新聞社に籍を置く僕さえも、あの時ばかり....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
すばらしく大きかったのである。 高等生物団 第一報発表以後のわずか十八時間に、
各社の第一線記者は悉くへたばってしまった。あらゆる探索は失敗に帰し、何の収穫も手....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
右は会社に迷惑をかけた不埓ものであるから、絶対に雇用するなかれという意味の通告を
各社に向って送付している。この無根の報道によって前記三名がその将来においてこうむ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
解決して、ぐったりと疲労を覚えた。 ◯原稿料は封鎖支払だと大蔵省は決めた。そして
各社は封鎖小切手ばかりをよこす。まことに張合のないことである。一方、われら自由職....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
からも記者を派遣することになりましたが、まだ其の時は従軍記者というわけではなく、
各社から思い思いに通信員を送り出したというに過ぎないので、直接には軍隊とは何の関....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
月半を、どうして読者をたいくつさせずに引っ張っていくか。これはうちの社のみならず
各社各放送局でも気にやんでいる。だからねえ帆村君。その間に、なにかちょっとした事....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
な声明書、「大地軸孔」行きを断念するという意外な折竹の発表が、朝刊締切後の深更の
各社をおどろかした。 ――ドイツルフト・ハンザ航空会社の主唱になる「大地軸孔」....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
こを切抜けて下宿へ帰ると、そこにも記者が待受けていた。それから入れ代り立ち代り、
各社の記者の訪問を受けた。私は終いには大声を挙げて泣きたくなった。 二時頃にな....
「思い」より 著者:伊丹万作
も申しわけない話だと思つている。 実行案の成立が、いつまでも実現しない理由は、
各社の代表が、互に自社の利益を擁護する立場を脱しきれないためと、いま一つには当局....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
ある。 ところで現状の実際からみれば音響監督のことなど夢のような話で、ほとんど
各社とも一つの作品に付随する音楽の全部を一晩か二晩で入れているありさまである。い....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
交えずに審議してもらいたいものです。 私は、この研究機関が、実は、権威ある新聞
各社の合同発議によつて速かに実現の機運を促されることは、なんとしても一番魅力のあ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ルはどこにあるか、と。すると、彼らはクサッて答える。あれは新大阪の特ダネや、と。
各社の社会部記者は部長に怒鳴りつけられたそうだ。こんなオモロイ記事知らんちう新聞....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
そこで群小業者が一様に当り外れのない商法に依存する結果として、特に人気作家にだけ
各社の注文が集中することになる。林さんの死はそういう小資本出版という日本の特異性....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
と盛綱 昔の新聞劇評家 『東京日日新聞』――招待の芝居見物――初めて書く劇評――
各社の劇評家――小芝居見物は破格 男女合併興行の許可 岩井粂八――女団洲――突然....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
術協会展がありましたが、これには審査などなく、出せば陳列されたものでした。尤も、
各社中で先生が選んで出されたのでしたが、京都の美術協会も同様審査などなく陳列され....