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各紙
「各紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
各紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
にあった。それは興味の点からいっても当然であろう。 この事件が発見された当時は
各紙とも、この問題の解決に殆ど無能力に見えた。なにしろ一万数千トンもある巨船が、....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
球を、誰が装置したのであるか、また入口の扉は誰が鍵をかけたのであるかについては、
各紙は一行の報道もしていなかった。現場から行方不明となった松ヶ谷学士には、すくな....
「女性の教養と新聞」より 著者:宮本百合子
では新聞では迚《とて》も分らなくなって来ている。 婦人欄の扱いかたなどは、近頃
各紙とも相当苦心の跡が見える。写真の使い方、見出しのつけ方等、時に溌剌とした印象....
「火星兵団」より 著者:海野十三
怪事件が、並んで出ていた。
「宵の銀座に、奇怪な殺人。被害者は、若きタイピスト」
各紙ともこの二つの事件は、別々の事件として新聞に並べて書きたてられた。
ただ一....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
行されていたため各社間の競争がなくなり、読者は受身に配給される新聞にあまんじた。
各紙とも低調におちいった。一九四五年以後言論の自由と出版の自由とのために全国に日....
「犯人」より 著者:宮本百合子
件では飯田七三氏、山本久一氏の二人が容疑者として十七日に逮捕された。七月十八日の
各紙に出ている逮捕理由はおおざっぱで独断的ですべての常識ある人には奇妙に思われる....
「それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
の閃きの間に赤坊の泣声がまじり、十二名の被告が入廷するという光景であったことが、
各紙に報ぜられた。その前日ごろわたしたちは、裁判所の一部にバリケードがこしらえら....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
ア作家でなくてポスター・バリューのある作家を求め、永井荷風へ一致して、その作品が
各紙を飾ったのも、日本文化、文学史の特色をもつ一現象であった。あしかけ五年間、全....
「正午の殺人」より 著者:坂口安吾
いね」 「木曾の行動で疑問なのは坂で僕らとすれちがってからの何分間だ」 「それは
各紙がもれなく論じていることさ。僕は目下
各紙の調査もれを考案中で――もっとも、各....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
転手倉持陸助(廿四)なることを突止めたり。 と記されている。そして各々の写真は
各紙に大きく挿入されていた。それからそれへと手《た》ぐりだした記事がそれに続いて....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
歯のX光線写真を撮った。その歯科医療の状態と入れ歯の特徴を詳細にラジオで放送し、
各紙に掲載して、こういう患者を手がけた覚えのある歯科医の名乗り出るのを待っている....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
水を加味しぬるより、味ひ水くさく酔はずといふ。多く飲む者は必ず下痢す。升売酒屋は
各紙牌を張り出し、酒高価に付はかり切に仕候。入れ物御持参下さるべく候、と記したり....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
たついでに、もう少し、伝えられた当時の全貌を、書き添えてみるならば、二十六日にも
各紙はさらに「謎の決闘事件詳報」として、事件の詳報に努めています。 「棚田、井沢....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
それの調和で保っている構造らしい。何よりもバランスが難かしそうだ。 夕刊一面の
各紙の寸鉄欄(たとえば朝日の素粒子、毎日の近事片々、読売のよみうり寸評、産経の夕....