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「各論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

各論の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カズイスチカ」より 著者:森鴎外
の徴候は書かない。しかし卒業して間もない花房が、まだ頭にそっくり持っていた、内科各論の中の破傷風の徴候が、何一つ遺《わす》れられずに、印刷したように目前に現れて....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
けを切り放して、内容と別個のものとして論じることは不可能なことである。以下、私は各論にはいるのであるが、そこで各種類の中に、内容と文章とを合せて詳論したいと思っ....
惜別」より 著者:太宰治
のしい授業ではなかった。ちょうどそのころ、藤野先生の講義は、骨学総論を終り、骨学各論にはいったばかりのところであったが、等身大の躯幹骨の標本を傍に置いて、まるで....
『文芸評論』出版について」より 著者:宮本百合子
も高揚し、組織的にも整備せんとした第三期に属す時代において書かれたものであった。各論文は、当時の文学的動向に対して常に緊要と認められた問題にふれているばかりでな....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
《ちゅうしょうてき》のものが多くて具体的でない。いわば汎論的《はんろんてき》で、各論的でない。万民に演《の》べた言で個人に述べた言でないからして、とかくわれわれ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
、一人や二人は問題じゃないと思うんだけど」 陸さんがいった。 「総論はいいが、各論はいやだというのか。結構だね。それでやってくれよ」 「結構なんてことはない。....
人工心臓」より 著者:小酒井不木
工的に拵えて、本来の心臓の代用をさせることは出来ないだろうかと考えたのです。生理各論の講義をきいた時、私は心臓がただ、一種の喞筒の役をするのみであるということを....
孔子」より 著者:和辻哲郎
然と並べられていることに気づかざるを得ない。このあとに続く六篇がこの総論に対する各論であるという見方は、必ずしも無理ではなかろうと思う。 八※以下の六篇は前述....