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各駅
「各駅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
各駅の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「階段」より 著者:海野十三
るところに、わが友江田先生の統計趣味の誇りがあるといってよい。 で、僕は「省電
各駅下車の乗客分類」という可なり大規模の統計が行われるとき、人手が足らぬから是非....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
よると途中で振り落されたのではないかという疑いがあるので大騒ぎとなり、神戸東京間
各駅に手配した結果、国府津附近に胴体を轢断され即死している婦人を発見、調査の結果....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ない。美濃よりするものは落合から十曲峠にかかって、あれから信濃の国境に出られる。
各駅の人馬賃銭が六倍半にも高くなったその年の暮れあたりから見ると、二人の青年時代....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
ンチェスター両駅間のことごとくの駅に一々電信を打ってみることにした。打電の順序で
各駅から続々と次のような返電が来た―― 『臨列、五時当駅通過――コリンス・グリー....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
御曹子。外国語がぺらぺらである。 O教授。K大学法学部の若い先生。しきりに沿線
各駅で子供の絵本を買いあつめる。おせっかいなのが「坊ちゃんですか、お嬢さんですか....
「永遠のみどり」より 著者:原民喜
げたのです」と妹は笑いだした。 その日の午後、彼は姪に見送られて汽車に乗った。
各駅停車のその列車は地方色に染まり、窓の外の眺めものんびりしていたが、尾道《おの....
「刻々」より 著者:宮本百合子
が強制調停で終った。出征兵士は欠勤とし軍隊の日給をさし引いた賃銀を支給すること、
各駅にオゾン発生器をおくこと、宿直手当、便所設置その他を獲得し、婦人従業員の有給....
「国民学校への過程」より 著者:宮本百合子
小学校の卒業生の求められている勢は殆どすさまじいばかりで、三月末の日曜日、東京の
各駅には地方から先生に引率された「産業豆戦士」が、行李だの鞄だのを手に手に提げて....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
としても役立てられた。閣議によって全国の飲食店営業停止を行い、ヤミ市をとり締り、
各駅でヤミ買いの厳重な監視が行われた。しかし「白書」は物価騰貴の顕著な一つのスプ....
「世界の寡婦」より 著者:宮本百合子
、投獄された。私たちは、今もなお悪夢のような印象で一つのポスターを思い出す。省線
各駅、町会の告知板に、徳川時代の、十手をもった捕りかたが手に手にふりかざした御用....
「みのりを豊かに」より 著者:宮本百合子
が、このときも身に沁みた。 思えば愕《おどろ》くべきことだが、日本の鉄道省は、
各駅間の無電連絡を一つも持っていないのではなかろうか。 事務室で、チリチリとベ....