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合わせる顔が
「合わせる顔が〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合わせる顔がの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
僕に逢いたかったに違いない。無理無理に強《し》いられたとは云え、嫁に往っては僕に
合わせる顔がないと思ったに違いない。思えばそれが愍然《あわれ》でならない。あんな....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
どれほどの相違でしょうか。死んだ子供に対しつれなかっただけ、私はあなたの御両親に
合わせる顔がありません。又、あなたを私達の子だといい張る勇気もないのです。 で....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
の思いでかゝった仕事が根本から水泡に帰して終う。のみならず、署長以下同僚に対して
合わせる顔がない、そして女中失踪事件は再び迷宮に這入り、支倉を糺弾する事が出来な....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
も勉強だ。やってみろ」 お情けに車をかしてくれた。何かが起ってくれないと同僚に
合わせる顔がない。 三高のトラックは赤線区域へはいって行った。パンパン街の十字....
「街頭の偽映鏡」より 著者:佐左木俊郎
慌て気味にバルコニーへ出てきた。 「吉本! やあ!」 「やあ!」 「ぼくはきみに
合わせる顔がなかったんだ。よく来てくれたね」 永峯はひどく昂奮《こうふん》して....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
くて、おかしい事ばかり。そのために彼女まで人でなしにされて、全く生家の人たちには
合わせる顔がない。彼女はその調子だ。このおまんは傷口の直ったばかりのような孫娘を....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
人だが、ここに私もやっと自発による犠牲者を掴まえたわけで、どうやらアンリ親分にも
合わせる顔が出来たというものだ。 あとは、夜になるのを待つばかりだが――面倒臭....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
人はこの映画を見るといいと思う。 この酋長の子が食われたので、映画師らは酋長に
合わせる顔がないといってしょげる場面はどうも少し芝居じみる。A life for....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
………」 市十郎は、答えなかった。――本心がさめてくれば来るほど、何で、皆に、
合わせる顔があろう。生きておめおめ、実家へもどることができよう。そう責められるの....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
ひいては、自身説き廻って、織田方へ引き入れた播州土着の郷党たちに対しても、どこに
合わせる顔があろう。武門の信義があろう。生きて立つ名分があろう。――気を小さく持....