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合体
「合体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
ちに、彼女にいくらかの電気の知識が摂《と》り入れられた。 「陰の電気と陽の電気が
合体すると、そこにいろいろの働きを起して来る。ふーむ、こりゃ人間の相性とそっくり....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
あって、早くもそれを敵に注進されたら、あの精悍な頼長と老獪《ろうかい》な信西とが
合体《がったい》して何事を仕向けるかもしれない。あるいは機先を制して、むこうから....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
と述べたのであった。 鍵は大西洋に 二つの台風の中心が双方から近づいて一つに
合体し、更に一層猛烈な新台風を作ったかのように本事件は大沸騰を始めたのであった。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
合となると、国家の利害に対する責任上、数百年来の昔から伝わり、そして公認の宗教と
合体し、従って神聖にして犯し難いものになっている在来の観念を唱道しなければならな....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、世界は四つになるようであります。 第一はソビエト連邦。これは社会主義国家の連
合体であります。マルクス主義に対する世界の魅力は失われましたが、二十年来の経験に....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
せたように、深刻極まる顔付をしていた。 中へ入ってみると、深刻さは更に喧噪さと
合体して、まるで火事場のような騒ぎだった。僕はすっかり毒気に当てられた形で、早く....
「金属人間」より 著者:海野十三
」 「金属Qでしょう」 「ちがう」 「じゃあ、なんですか」 「針目博士と金属Qが
合体したものだ。二つがいっしょになったものだ。しかし、もちろん金属Qは、針目博士....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
か」 「生物に似ているではありませんか。また別のことを取上げましょう。無機物の集
合体であるところの電波発振器は、空間へ電波を発射します。これは人体における脳細胞....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
実に五ヶ年! 目的のムーア彗星に到着する間際になって、アシビキ号は、漸く本隊と
合体することが出来た。この五ヶ年という長い間、ただ一機で大宇宙を突破して本隊に追....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
します迄はしばらくおかくれでござります。貴方もこういう処はお立退になって、それへ
合体が宜しゅうござりましょう。ちょうどこの国へ参りがけに加州を通りまして、あすこ....
「無表情の表情」より 著者:上村松園
つと、顔上面なく、面裡人なしとでも申しましょうか、その面と人とが精神も肉身も合致
合体、全く一つのものに化してしまって、さながらに厳然たる人格と心格を築き出します....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
、尼という、襟に大形の輪数珠も掛けていましたが、容体が巫女にも似て、両部も三部も
合体らしい。……「尼ども、両親はとうになくなって、もともと身上の足りぬ処を、洞斎....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に達するの途次にあるものなり。論理上ヤソ教の理を推究すれば、その極み仏教の原理に
合体するに至る。ゆえに、余はかつていえるあり、ヤソ教一変すれば仏教に至らんと。た....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
して出版されている。ここにもそれらによることが種々多かった。 後小松天皇は両統
合体の慶賀すべき初代の帝であらせられた。
合体の頃三代将軍|義満はすでに在職二十五....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は敵軍に在らずしてその倉庫である。何となれば倉庫は心臓で、これを破れば多数人の集
合体である軍隊の破滅を来たすからである」と断定し、戦闘についても歩兵は唯射撃する....