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合切袋
「合切袋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合切袋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
誂向《あつらえむき》だあね。今度だって荷物なんか何にも持って来やしませんや、この
合切袋《がっさいぶくろ》とこの大将のあの鞄《かばん》を差し引くと、残るのは命ばか....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
じて控えて居ましたが、毎度御贔屓様になりまして有難う存じます、あんな結構な袂持や
合切袋や金の指環など見たこともない物を下すって、あれがお湯などに箝めて参りますか....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
気を落さずに気を確りとなすって居て下さいまし、これは誠に少しばかりですが」 と
合切袋から小粒を二つばかり出しまして、 兼「これはほんの私の心ばかり何うか何ぞ召....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
へ」は大学先生の甘さね、あの調子。実際、あの甘さは彼の白足袋とちょいと下げている
合切袋趣味から出て居るものです、オウドゥウはああではないのですものね。おや多賀ち....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
訊くと、鞄を持ってる若い人だというので、(取次がその頃|私が始終|提げていた革の
合切袋を鞄と間違えたと見える。)テッキリ寄附金勧誘と感違いして、何の用事かと訊か....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
|節の深編笠を冠り、鼠無地の着物に同じ色の道行振を着て、木剣作りの小脇差を佩し、
合切袋を肩に掛けて、余程旅慣れて居ると見え、汚ない脚半甲掛草鞋でございます。この....