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「合印〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

合印の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
めた。白無垢《しろむく》に白襷《しろだすき》、白鉢巻《しろはちまき》をして、肩に合印《あいじるし》の角取紙《すみとりがみ》をつけた。腰に帯びた刀は二尺四寸五分の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、その他全国諸藩から送ってよこしてある大小種々の印鑑がその中から出て来た。宿駅の合印だ。吉左衛門はまた半蔵に言いつけて、別の箱の紐を解かせた。その中には、遠く慶....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
から出て来る。それらは最近の府藩県の動きを知るに足るもので、伝馬所に必要な宿駅の合印である。尾州藩関係の書類、木曾下四宿に連帯責任のある書付なぞになると、この仕....
寺坂吉右衛門の逃亡」より 著者:直木三十五
と、思ったが、押頂いて、懐へ入れた。富森助右衛門が、帯に入れる鎖、呼笛、鎖鉢巻、合印の布などの一纒《ひとまと》めにしたのを、配って歩いた。そして、吉右衛門の前へ....
名娼満月」より 著者:夢野久作
のようにクルクルと活躍し初めていた。 先ず福昌号の表口へ行って、その店の商品の合印が○に福の字である事を、その肉の太さから文字の恰好まで間違いないように懐紙に....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
下駄を捨て、草鞋に替えて襷を上っ張りの下にかけた。かねての申し合わせは、白鉢巻を合印にするのであったけれど、今朝それを用意してきたのは森五六郎の外、二、三人しか....
三国志」より 著者:吉川英治
って死をともにしたいと思います」 と、ぜひなく誓った。 「よし。ではめいめい、合印として、これを※の真向へ挿してゆけ」 と、白い鷲の羽を一本ずつ手渡した。 ....