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合名
「合名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
いるのだった。 北海丸と云うのは、二百|噸足らずのノルウェー式捕鯨船で、小さな
合名組織の岩倉捕鯨会社に属していた。船舶局の原簿によると、北海丸の沈没は十月七日....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
災以来、破損のままで捨て置かれたのであるが、来年の一月からは明治座と改称して松竹
合名会社の手で開場し、左団次一座が出演することになったので、俄かに修繕工事に取り....
「ヴァリエテ」より 著者:宮本百合子
た。 「今日は?」 「さあ一時過ぎてたかしら」 榎が形式的に顔を出す先代からの
合名会社が日本橋にあるのであった。 「あした一時じゃ、工合わるいですね、かえりが....
「今朝の雪」より 著者:宮本百合子
、時々、店をあける鮨屋、荒物屋などの間にはさまれて、階下には素性のよくわからない
合名会社の看板が出ている。この建物は、そういう事務所街から、もう一重も二重もそと....
「科学論」より 著者:戸坂潤
こでも、哲学は何等の独特な意義を持てないわけであって、単に便宜的に書物の名前か集
合名詞としてでも使われるだけの、一片の言葉となって了うだろう。この立場の何よりの....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
跨り、又は分散している。吾々はそうした分散した知能分子をインテリゲンチャという集
合名詞を以て呼ぶのである。だから事実インテリゲンチャはその所有する知能の質と水準....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
してこの重大な国策を審議すべき超「政治的」な内閣審議会委員に、こともあろうに三井
合名の協議を経て池田成彬氏をつれて来たり、三菱財閥から各務鎌吉氏をつれて来たりし....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
煙草と一緒にもらうあの小さなマッチで、本所の東栄社という、ちょうどオヤジと僕との
合名会社のような名のだ。※。一日に九百ばかり造らなければならぬのだが、未だその三....
「女と帽子」より 著者:豊島与志雄
とを聞いて、あなたは目を丸くしましたね。全く、会社の重役という柄じゃない。だが、
合名会社で、綿布類をあつかう商売だと聞いてみれば、驚くに当りませんよ。驚いたのは....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
島町|惣兵衞店亥太郎、本所松倉町|源六店國藏、浪人浪島方同居森松、並に町役人、組
合名主ども」 と、一々呼立てゝ後、 奉「浪島文治郎、其の方儀|去ぬる十二月二....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
災以来、破損のままで捨て置かれたのであるが、来年の一月からは明治座と改称して松竹
合名社の手で開場し、左団次一座が出演することになったので、俄に修繕工事に取りかか....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
ないということであった。 地下工事現場には、大勢の人夫が入り乱れて、福岡の貝塚
合名会社地所部とした貨物自動車が、十二、三台、盛んに取り毀した工事場の鉄梁や、鉄....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
お写真でございますね、何方さんでございます?」 「麻布の御木井男爵ですの。御木井
合名会社の社長さん御夫妻ですよ」 「若い社長さんですこと!」 「ああいう大富豪に....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
、あえなく閉店のうき目にあった。私は出入りの仲仕兼助の世話で、同じ石炭屋の長谷川
合名会社社長、長谷川忠七氏のもとで働くことになった。給料などは眼中になく商売につ....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
没しさる可きものではない。私は今も深く感謝の意を表している。 此年は又丁度古河
合名会社で、餓鬼の田甫から棒小屋沢までの路を作る最中であった。この一行には黒部の....