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合巻
「合巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
「さかつかえるどころじゃない。今年は読本《よみほん》を大分引き受けたので、とても
合巻《ごうかん》の方へは手が出せそうもない。」
「なるほどそれは御多忙で。」
....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
長さも長くなった。一冊の紙数五枚となっていたのを幾巻か合わせるようになってこれを
合巻と呼んだ。長いほうが読みでがあるので
合巻は歓迎された。草双紙とも絵草紙ともい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。 「何だね、何をうつしたんだえ」 と竜之助が尋ねました。 「『妙々車』という
合巻物《ごうかんもの》でございます、春馬作、国貞画とありますが、まあ、わたしの書....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たりの赤本、黒本、金平本《きんぴらぼん》、黄表紙、洒落本《しゃれぼん》、草双紙、
合巻物《ごうかんもの》、読本《よみほん》といった種類のものをこみで一手に集めて来....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けに、そこに集まる親爺連の胸を騒がせて、 「どうなすった」 種彦《たねひこ》の
合巻物《ごうかんもの》を読んでいた親爺も、碁と将棋をちゃんぽんにやっていた親爺も....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
どおとなしくよろこんでいた。なぜなら、おしょさんのうちには、くさ双紙《ぞうし》の
合巻《ごうかん》ものが、本箱に幾つあったかしれない。それがみんな、ちょいと何処《....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
っている荷馬の宿があったから――の小伝馬町側に住んでいた。くさ双紙《ぞうし》の、
合巻《ごうかん》かきでは、江戸で第一の人だったけれど、貧乏も貧乏で、しまいは肺病....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
ぐん片ッ端から片づけていった、あるいは武者絵を、あるいは名所絵を、あるいは草双紙
合巻の挿絵を。 どれもこれもが北斎もどきの、いかにも豪勇無双の淋漓《りんり》た....