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合戦
「合戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
二年秋八月二十七日)日本《やまと》の船師《ふないくさ》、始めて至り、大唐の船師と
合戦《たたか》う。日本《やまと》利あらずして退く。己酉《つちのととり》(二十八日....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
に、馬はもとより鎧兜《よろいかぶと》さえ奪われて居ったそうでございます。それでも
合戦《かっせん》と云う日には、南無阿弥陀仏《なむあみだぶつ》と大文字《だいもんじ....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
かに報道された。曰く“心臓盗難男の恋の鞘当て”曰く“奇賊烏啼も登場の今様四角恋愛
合戦”また曰く“無心臓男の恋の栄冠”と。 このように敏感なる報道陣も、賊烏啼と....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ているのは、大江山課長だ。
昨夜課長は何事ももうこれまでと思い、部下のとむらい
合戦のつもりで火星人の中に斬込み、死力を尽くしてはなばなしく戦い、そこで死んでし....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
を、いいあっているので、隊員たちは、しばしあっけにとられながら、この妙なかけあい
合戦を見まもっていたが、 「おい、ああしてとりくんでいるが、どっちがリーロフ大佐....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
見えました。 「あッ」 と私はあまりの惨虐な光景に目を閉じました。 隧道
合戦 しかしながら恐いもの見たさという譬えのとおり、私はこわごわそッと目を開い....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
何じゃい。」と片手に猪口を取りながら、黒天鵝絨の蒲団の上に、萩、菖蒲、桜、牡丹の
合戦を、どろんとした目で見据えていた、大島揃、大胡坐の熊沢が、ぎょろりと平四郎を....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
のような話です――遥に蘆の湖を泳ぐ馬が、ここへ映ったと思ったとしてもよし、軍書、
合戦記の昔をそのまま幻に視たとしても、どっち道夢見たように、瞬間、馬だと思ったの....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
漲った戦国時代、北條某とやら申す老獪い成上り者から戦闘を挑まれ、幾度かのはげしい
合戦の挙句の果が、あの三|年越しの長の籠城、とうとう武運拙く三浦の一|族は、良人....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
がいかほどお願い申してみたところで所詮むだなことは知れている。といつてこのたびの
合戦にしかるべき馬も召し連れず、おめおめ人に手がらを奪われるのは口惜しい。ええま....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
ことがあつた。伊藤や淵君ももちろん使われた仲間であるが、ある時歌舞伎座で「川中島
合戦」をやつたとき雑兵に使われたことがあつた。 そのときの伊藤の話によると、雑....
「髷」より 著者:上村松園
とみれば夫人らしきところもあり……というのが、今の花嫁である。 そのむかし源平
合戦の折り加賀の篠原で、手塚太郎が実盛を評して、侍大将と見れば雑兵のごときところ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
屡々するは『水滸』を借りて自ら弁明するのではあるまいか。 だが、この両管領との
合戦記は、馬琴が失明後の口授作にもせよ、『水滸伝』や『三国志』や『戦国策』を襲踏....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
無産政党の結成を提唱した。私たちはこの準備にかけ回ったが、その中途において労働組
合戦線が分裂するとともに、右の労働総同盟が脱退、左の労働評議会も相ついで脱退した....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
つでもあったのに……。しかしお雪の死は私をかえってはやり立たせた。お雪のとむらい
合戦にでも出かけるように、再び一人ぼっちになって私は、つるから放たれた矢となって....