合法性[語句情報] » 合法性

「合法性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

合法性の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
的であることは、モッと望ましい。だから私は太田などに云っている、出来るだけ永い間合法性を確保しろ、と。その意味から「潜ぐる」というのは正しい云《い》い方ではなく....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
るのではなくて、大本教の宗教行為だけではなくその精神や意図そのものまでが、完全に合法性を失って了ったのである。大本教弾圧はその意味に於て大本教に取っては完全に零....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
のだ。トーマス・ホッブズが人間社会に於ける善悪の区別を、社会支配の法的・法律的な合法性と非合法性との区別に解消しようとして以来、そして之は彼一流の人間論(マキャ....
一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
は、解放運動の重要な一環としてのプロレタリア文化運動の必然性を明らかにし、当然の合法性とその活動とを主張し擁護、拡大することだけなのだ。支配階級が自身の崩壊を守....
共産党とモラル」より 著者:宮本百合子
の解放のために闘いつづけている人々を記念しなければならない。今日の社会事情と党の合法性とのなかで三・一五のほこるべき伝統は、私たち一人一人のなかにどんな具体的な....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
等)が控えているのである。だからこそこの私的――従って又直接行動的――文化統制は合法性を有つことが出来るのだ。国権による文化統制の背景がない処には、如何なる文化....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
法律が制定されている。処が人民戦線となると今日の処、之を取り締る法律はないので、合法性をもつように考えられ易い。そこでこの言葉そのものが、文法的に国体に悖り、文....
社会時評」より 著者:戸坂潤
。 減刑運動は遂に内務省の知らず知らず××する処となった。今や減刑運動は完全に合法性を獲得した。でこれから先どうなるのだろうか。時に「非常時」党の諸君! 一つ....
条件反射」より 著者:豊島与志雄
某君が他の同志たちと共に、懸命に帯封書きをやっていた時のことである。一種の非合法性を持った印刷物の帯封で、その晩のうちに片付けなければならない状勢にあった。....
孔子」より 著者:和辻哲郎
し、子は父のために隠して、直きことその中にあり。(子路、一八) ここでも孔子は、合法性を奨励するだけで道の実現ができるものか、とたしなめているのである。こういう....