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「合理論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

合理論の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
《すなわ》ち善を求め善に遷《うつ》るというのは、つまり自己の真を知ることとなる。合理論者が真と善とを同一にしたのも一面の真理を含んでいる。しかし抽象的知識と善と....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
い。そこには直観的に与えられるものが否定せられると考えられる。しかしそれは抽象的合理論者の考える如く、歴史的過去が否定せられるとか、特殊が単に一般の特殊となると....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
書物が、詩という芸術の真本質を、内容と形式との二部にわたって、能う限り論理的に、合理論によって弁証したものであることだけを、本誌の読者のために告げておこう。特に....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
の直覚内容の多様が、雑多な幾つかの内容物が、事実の名によって、単に経験的に、即ち合理論的な根拠なしに、「事実真理的」に結びつけられて与えられているのである。だか....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
合理主義の特色をなす。常識のように倫理的乃至審美的ではなくて、知的であればこそ、合理論合理論たる所以なのである。だからデカルト的合理主義は、一切の常識的なるも....
技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
はこの二つの規定を以て、相反する二つの契機と見做す。実験と理論との対立、経験論と合理論との対立、其の他は之に他なるまい。そして博士はこの相矛盾した二つのモメント....
哲学入門」より 著者:三木清
知性からの知覚とを区別したが、経験論的ないし実証論的立場における模写説は前者を、合理論的立場におけるそれは後者を、認識の根柢においているといえるであろう。 模....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
と意義を持って来る。単なる現代語は、現代の生活を構成するに適している、と言う様な合理論に満足出来ぬのである。未来語の出て来る土台として現在語を考えるのである。未....
文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
素を持っていないので、その評論は科学的で方法的で体系的と云うよりも、寧ろ文壇的な合理論的評論と云うべきだろう。之に較べると、中条百合子の評論はもっと文芸学的な素....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
閣議決定の発表に「肇国の精神に反し、皇国の主権を晦冥ならしむる虞あるが如き国家連合理論等は之を許さず」との文句がある。興亜院当局はこれに対し、国家連合理論を否定....