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合祀
「合祀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合祀の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
最初、明治三十九年十二月原内相が出せし
合祀令は、一町村に一社を標準とせり。ただし地勢および祭祀理由において、特殊の事情....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
らずと言われた(明治四十四年十一月一日『日本及日本人』五頁)。現に紀州では神社|
合祀《ごうし》を濫行し神林を伐り尽くして有益鳥類|栖《す》を失い、ために害虫|夥....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
明治の初年に神仏混淆を禁じられたので、氷川神社は服部《はっとり》坂の小日向神社に
合祀《ごうし》されることになって、社殿のあとは暫く空地《あきち》のままに残ってい....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
だ。まだそれよりも著しいは前年、現時為政者たる人が浅薄な理想を実現せんとて神社|
合祀《ごうし》を励行し、只今も在職する有象無象大小の地方官公吏が斜二無二迎合して....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
日本人は西洋人と異なり、神を濫造し、また黜陟《ちゅっちょく》変更すと。既に先年|
合祀《ごうし》を強行して、いわゆる基本財産の多寡を標準とし、賄贈《わいぞう》請託....
「青年の生きる道」より 著者:宮本百合子
のとして無責任に片づけ、而も如何にも儀式ばった形式で英霊の帰還だとか靖国神社への
合祀だとか、心からその人の死を哀しむ親や兄弟或いは妻子までを、喪服を着せて動員し....
「火傷した神様」より 著者:田中貢太郎
元の祭神は天児屋根命であったが、後に河津|三郎祐泰及びその子の祐成、時致の三人を
合祀したものであった。そこには館の内と云う小字があって、祐泰の宅趾と云われ、祐泰....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
からこの慣わしを破ってしまったのである。つまり、次から薨去した将軍は、先代の廟に
合祀して単に墓標であるところの宝塔ばかりを建てるようになったのであった。 この....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
を祀ったもの乎祭神は不明である。彦少名命を祀るともいうし、神功皇后と応神天皇とを
合祀するともいうし、あるいは女体であるともいうが、左に右く紀州の加太の淡島神社の....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
と思う。植民地にしても、日本である限りはだよ。」 「台湾は。」 「北白川の宮様を
合祀してあります。」 「なるほど。」 ひっそりとした四辺であった。蕭やかな、光....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ことである。それはかならずしも明治の御代のおわりに近く、政府の手で行なわれた神社
合祀によって、始まったことではない。がんらい産土というのはもとどころとした人のい....