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合葬
「合葬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合葬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。なんにも云わずに、この二人は心中ということにして、こららの家《うち》の菩提所へ
合葬してやったらどうだね」 「何分よろしくねがいます」と、大五郎も素直に承知した....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
み。あとは錦糸、猿江、隅田、上野等の大小公園や、寺院境内、空地などに二、三千ずつ
合葬 錦糸公園 一万二千九百三十五柱 深川猿江公園 一万二千七百九十柱 ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
みると、某家の男が早死にをして、その妻は節を守ること五十余年、老死した後にここに
合葬したのであることが判った。 木偶の演戯 わたしの先祖の光禄公は康煕年....
「蓮香」より 著者:田中貢太郎
てください」 桑はその言葉に従って李の塚を開いて骨を得て帰り、それを蓮香の墓に
合葬した。親戚朋友がその不思議を聞き伝えて、祭祀の時のような服装をしてきたが、期....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
佐藤文次郎氏は、「梅津只圓翁墓」と刻んだ墓石がいつの間にか「梅津家累代墓」一基に
合葬されてアトカタもなくなっているのに驚き、急に主となって奔走して旧門下古賀得四....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
密をいっさい知らなかったのである。 それから十年の後に、母も死んだ。その死体を
合葬するために父の墓をひらくと、かの妾が父の棺の上に俯伏しているのを発見した。衣....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ず、また人死すれば馬と犬を殺し以前は乗馬に大必要な革轡《かわぐつわ》を本人の屍と
合葬した(プリッチャード『巴太瓦尼亜貫通記《スルー・ゼ・ハート・オヴ・パタゴニア....
「譲原昌子さんについて」より 著者:宮本百合子
三月十五日に発行された文学新聞に、無名戦士の墓へ
合葬された人々の氏名が発表されていた。そのなかに、譲原昌子という名をみたとき、わ....
「嬰寧」より 著者:田中貢太郎
はその尸を撫でて泣いた。 そこで二人はその尸を※に入れて帰り、秦氏の墓を尋ねて
合葬した。その夜、王の夢に老婆が来て礼をいって帰った。王は寤めてそれを嬰寧に話し....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
。この二代鹿島清三郎氏は目下小田原下河原四四番地に住まれているはずである。此処に
合葬せられている仏は、鹿島清兵衛。慶応二年生。死亡大正十二年十月十日。病名慢性腸....
「女侠伝」より 著者:岡本綺堂
からというので、県令からも幾らかの褒美が出た。王の家でも自分の墓所に他人の死体が
合葬されているのを発見することが出来たのは、やはり李香のおかげであるといって、彼....
「松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
捧げられた。けれども彼女が遺書の中に繰りかえし繰りかえして頼んでいった抱月氏との
合葬のことは問題になった。坪内先生の説は並べて墓を建てたらというので、それには未....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
置く場合もあろう。しからばこの骨を墓に置くという大蔵の一種の場合と、普通の埋葬や
合葬との間に、どんな区別があったのであろうか。けだし普通の埋葬や
合葬とは、屍体を....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
さ六尺、横二尺半、厚さ一尺くらいなり。地面は極めて深く掘り、一家一族の棺を数重に
合葬するなり。その地面の上に石碑をたて、これに埋葬せるものの名と年月を刻するなり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
および異教墓地の区界を有す。またその一隅に、城壁のごとく煉瓦にて高く築き上げたる
合葬場の設備あり。午後、図書館を一覧す。蔵書七万冊と称す。 十日、晴れ。午後、....