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合評
「合評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合評の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
会長ペック氏はこの時にあたり、我ら十七名の会員にこは心霊学協会の臨時調査会にして
合評会《がっぴょうかい》にあらざるを注意したり。
問 心霊諸君の生活は如何?
....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
然に科学的方面の発達を来たした。また農業に発した強い国家意義と狩猟生活の生んだ寄
合評定によって、強大な政治力が養われ今日、世界に雄飛している民族は、すべて北種に....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
。たまたま『文章世界』第二巻第十三号で、片上天弦、前田木城、水野葉舟、吉江孤雁ら
合評の紀行文家月旦が出た。俎上に載せられたのは、麗水、桂月、天随、花袋、孤雁及び....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
史や幸田露伴氏等との交遊のあったのもあの頃であり、諸先輩が新進作家の作品に対して
合評会なぞを思い立ったのもあの時代であったかと思う。 思えば、明治文学の早い開....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
有国営論などがそうだ。『改造』・『中央公論』・『日本評論』・『文芸春秋』の四大総
合評論雑誌は、無論ぬかりなく之を夫々取り上げる。つまり之は新聞記事の批評的・紹介....
「美しき死の岸に」より 著者:原民喜
う追い詰められてゆくものの影があった。試写が終ると、演出課のルームで、だらだらと
合評会がつづけられる。どの椅子からも、さまざまの言いまわしで何ごとかが論じられて....
「死のなかの風景」より 著者:原民喜
ある午後、彼は、演出課のルームでぼんやり腰を下ろしていた。彼の目の前では試写の
合評がだらだらと続いていたが、ふと誰かが立上ると、急に皆の表情が変っていた。人々....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
、楠木正成が、むやみ矢鱈に、淋しい、と言ったり、御前会議が、まるでもう同人雑誌の
合評会の如く、ただ、わあわあ騒いで怨んだり憎んだり、もっぱら作者自身のけちな日常....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
でない制度が望ましいのだ。 新刊書の追撃をまぬかれる方法として、読者層は所謂総
合評論雑誌を選ぶ。総
合評論雑誌が有勢な原因の一つ(他にもっと重大な原因がある――....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ノルマン氏の図書室は弁護士事務室となった。読者の記憶するとおり、弁護士たる者は組
合評議員会の要求によって事務室を一つ持っていなければならなかったので、マリユスに....
「レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
ステルダムの国立博物館《リイクスムゼウム》では「夜警」(一六四二年)と「織物商組
合評議員」(一六六一年)が有名であるが、そのほかに「エリザベト・バース」(老婦人....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
て、金屏風が一双引いてありました。これも母の趣味なのです。そこで「雲中語」などの
合評会が開かれ、後には歌会も催されました。 或時お兄様が、「今度の歌会に石とい....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
い間だから劇評などを書かれたのもあるかも知れませんが、一人のものは今記憶にない。
合評会には出ておいででした。主として扮装とか何とかいう方の批評をされたようです。....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
近衛内閣の成立は、今の処割
合評判が悪くないというのが事実だろう。なぜ評判が悪くないかと考えて見ると、恐らく....
「それから」より 著者:夏目漱石
郎の云う所によると、昨夕兄が宅へ帰ってから、父と嫂《あによめ》と三人して、代助の
合評をしたらしい。子供のいう事だから、能く分らないが、比較的頭が可《い》いので、....