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合議
「合議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
見ても、誰もが推服する指導者なき限り、多くの支部は指導者的支部長をおかず、すべて
合議制であつた。解散後數年を經た今日、尚解散していないかのごとく非難されているが....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
くまったくアカの他人が進んで証人の役を買って出たんですから、裁判長は、検事さんと
合議の結果、すぐにその証人を採用したんです。 そこで証人の出頭と云うことになっ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
の調書の取寄せ、神戸牧師以下二十四名の証人の喚問、以上四項の申請をした。裁判長は
合議の末頭蓋骨の鑑定、調書の取寄せ、神戸牧師以下八名の証人の喚問等を許可し、他は....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、いわゆる三河奉行の名のもとに、右の高力、本多、天野の三人をその奉行に任じ、三人
合議の三頭政治を執り行わしめたところ、この高力が底なしの沼のような果て知れぬ善人....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
戦乱の災から免れることができるなら、これに過ぎた町の幸福はない、ついては町役人は
合議の上で、十三か町の負担をもって、翌日浪士軍に中食を供し、かつ三千両の軍資金を....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
なるものを半蔵の前に持ち出した時のことであった。宗太が相談役と頼む栄吉、清助とも
合議の上の立案である。それには今後家政上の重大な事について父に異見のある時は親戚....
「縮図」より 著者:徳田秋声
て来ても、それが売れない山と同じに先を越されて罐詰になっており、下手をすれば親類
合議で準禁治産という手もあり、妄動して叔父たちの係蹄にかからないとも限らないので....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
出した。もうこの部屋が最後だから、寝台を作らせてくれと言うのだ。 私達は、眼で
合議した。そして、私が答えた。 『困ったことには、私はまだちっとも眠くないのだ。....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
き長所の拾い落しのないためにはなるべく多数の審査員を選び、そうしてそれらの人達の
合議によって及落を決したらよさそうに思われるが、そうなるとまた実行上かなり困難な....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ン、覆面、座敷牢、唯一の御相手たる私、それらはすべて大殿さまと良伯医師と私の父が
合議の上で予定をたてた計略でありました。その計略が成功して、今日まで疑う者のなか....
「墓」より 著者:秋田滋
ンと静まり返っている。群集はまだ何ものかを待っている容子であった。やがて陪審員は
合議をするために法廷を出て行った。 それから数分たって、陪審員が再び法廷に戻っ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、いくつかの神社とその祭礼の在り方からみると、祭神を異にする異部落民がいつからか
合議して村の秩序をつくっていたことは明かのようだ。そしてそれらの祭神は漂流した氏....
「怪談綺談」より 著者:小酒井不木
して下さるか、さもなければ私達はやめさせて頂くと言いだした。そこで幹部たちは鳩首
合議の結果模造品を作って置き換え、本物を地下室へ入れることにした。それ以後祟りの....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
選んだかと申しますと、御承知のとおり、現在の築地は、各部から代表委員を挙げてその
合議制によってレパートリーから経営方針までを決定しております。この委員会の席上で....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
一千四十一マイル、ダーバンを離るること四百八十二マイルの内地にあり。しかして、連
合議会はケープにて開くという。余は最初、南アフリカに滞在して内地を視察する予想な....