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「合資〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

合資の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
はあったであろう、其後悔金高総計三十万円と見ても、二十万円と見ても、其金で立派な合資会社を設立し得られたのである、それをタダトリ山師の餌食にされたのは、惜みても....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
のみ。稲八金天大明権現王子《いなはちこんてんだいみょうごんげんのおうじ》と神様の合資会社で、混雑千万、俗臭紛々|難有味《ありがたみ》少しもなく、頭痛胸悪くなりて....
わが町」より 著者:織田作之助
あろうか。日本は清国との戦いにも勝っていた……。 領事代理の岩谷書記は神戸渡航合資会社の稲葉卯三郎をケノン少佐に推薦した。稲葉卯三郎が通訳長尾房之助を帯同、政....
三月の第四日曜」より 著者:宮本百合子
うだし、大人の方はもっと複雑に少年をねぶみしているように見える。勇吉の行くヤマダ合資会社という羅紗《ラシャ》問屋はどれだろう。サイは帯揚げの結びめでもゆるめたい....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
断腸草 康煕庚申の春、徽州の人で姓を方という者が、郡へ商売に出た。八人の仲間が合資で、千金の代物を持って行ったのである。江南へ行って、河間の南にある腰※の駅に....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
人生観 かつて米国フィラデルフィアにいたころ、資本額二百万円ばかりの中ぐらいな合資会社の社長をしておる四十五、六歳の男と親しく話をする機会があって、いわゆる拝....
火の扉」より 著者:岸田国士
くでしようけれど、なんかのことで、もし思いだしたら、訪ねてちようだいね。北洋海産合資会社の中園方、いゝこと……? こんなこというと変だけど、あたし、一生、あなた....
柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
の、今になってが困るのかなと思った。だが、母の弱さにも嘆息《ためいき》した。母は合資《ごうし》の、倒れかけた紅葉館《こうようかん》を建て直して、儲《もう》けを新....
犠牲者」より 著者:平林初之輔
、彼の頭には、不正に対する呪いと憎悪とが深刻にきざまれたに相違ない。それに、浅野合資会社は、この事件のあったすぐあとで破産している。仮に彼が釈放されても生活の本....
猿の図」より 著者:三好十郎
―― 薄田 はあん。 三芳 (薄田に)技術者だけが十人ばかり集まって、まあ一種の合資会社みたいな――(大野に)実はそれについて、今日も実はすこしお願いがありまし....
俗臭」より 著者:織田作之助
ネのみながら考えたこっちゃが――」と権右衛門は、万一の場合を顧みてこの際児子兄弟合資会社を設立しようといった。後顧の憂いがあっては一か八かの勝負は出来ぬ。それに....